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建設新聞社
2023/03/23

【東北・宮城】三菱UFJ・安井JVを選定/仙台市中央卸売市場再整備の基本構想

 仙台市は、中央卸売市場再整備の基本構想策定支援業務を委託するため、公募型プロポーザルにより三菱UFJリサーチ&コンサルティング・安井建築設計事務所JVを受託候補者に選定した。
 プロポーザルには2者が申請。三菱UFJ・安井JVの得点は500点満点中446点だった。
 中央卸売市場(青果市場・水産市場)は国道4号バイパスに近い仙台市若林区卸町4の3の1地内にあり、敷地面積は約18万平方b。建屋の規模は計約8万9500平方b。また、花き市場は陸上自衛隊仙台駐屯地の東隣となる宮城野区苦竹4の1の20地内の敷地約2万6000平方bに所在し、建屋は約1万0700平方b。
 開設から50年近く経つことによる劣化に加え、東日本大震災で地盤に影響が及んだことなどから再整備に取り組む。本場は現地で建て替える。
 昨年度に委託した再整備調査検討業務(担当=三菱UFJリサーチ&コンサルティング・安井建築設計事務所・アイ・エス・エスJV)の成果によると、青果棟と水産棟を順次建て替える場合、工期は約10年、概算事業費は470億〜600億円を試算。現在は別棟となっている青果配送センターを青果卸売場に集約するほか、にぎわい関連施設の新設も見込む。
 委託する業務は、将来の取り扱い数量などに基づき、課題を抽出した上で、施設構成・配置計画、機能・基本性能、規模、概算事業費、スケジュールをまとめるとともに、PPP/PFIを含む民間活力導入をはじめとする整備手法の比較検討を盛り込んだ基本構想を策定する。
 花き市場に関しても、本場への将来的な統合も検討する必要があるため、併せて検討課題をまとめる。
 10月末までに中間案を作成し、2024年3月末までに基本構想案を作成する。履行期間は24年3月29日。

 提供:建設新聞社