トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2023/03/24

【石川】基本設計にプロポ採用/輪島市新図書館整備で検討/9月中旬案内、10月下旬審査へ

 輪島市は、道の駅「輪島ふらっと訪夢」(旧輪島駅)隣接地での新設を計画する新図書館整備に向けた基本設計について、プロポーザル方式の採用を検討している。9月中旬をめどに手続きの案内を開始し、10月下旬に審査を実施。11月中旬の設計着手を目指す。2024年度の実施設計、25年度の着工を視野に入れている。
 22日に開かれた市立図書館等整備検討委員会の初会合で、市側が整備スケジュールを示した。8月下旬をめどに検討委で取りまとめる基本機能や施設イメージなど整備方針を設計仕様書に反映させる。プロポーザルを指名型か公募型のいずれかにするかについても今後詰める。
 新図書館の計画は、旧輪島駅周辺で新たなまちづくりに取り組む都市再生整備計画(輪島中心拠点地区)の素案に盛り込まれた。図書館を中心に、地域交流センターや周辺道路、観光案内サインなどの整備を予定し、24年度から5カ年の実施期間で総事業費は約38億円を見込む。このうち図書館建設の推定事業費は22億8000万円。
 計画素案によると、図書館は交通利便性や隣接施設との一体的な利用などを考慮し、ふらっと訪夢南側の遊休用地での新築が適当であるとした。蔵書数は奥能登地域で最大の15万冊に設定し、延べ床面積は3000平方メートル程度。地域交流センターとの併設を予定する。
 文化会館事務棟については、新図書館や道の駅の駐車スペースが不足することを踏まえ、取り壊す方向で検討を進める。同館に入居する輪島公民館や輪島商工会議所などは、移転を視野に調整が行われる見通し。
 現図書館は1981年に完成し、耐震性が不十分な文化会館事務棟1階に入り、床面積は728・52平方メートル。読書・学習スペースが不足し、利用者が快適に過ごせる空間づくりやサービスの提供が求められていることを受け、市は検討委を設置し、機能面や整備手法などを協議することにした。文化会館の今後の在り方も探る。
 検討委は有識者や各種団体の代表、公募市民ら14人で組織し、委員長に谷口寛県建築士会輪島支部長が就いた。5月から8月にかけて計3回の会合を実施し、坂口茂市長に答申する予定。4月には市民アンケートも実施する。

hokuriku