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建通新聞社(岡山)
2023/03/22

【岡山】総社市 薬師寺慈恵病院機能拡充などに補助金

  総社市は、市内の医療体制充実を図る目的で、病院施設整備補助金として2023年度当初予算案に長野病院の機能拡充に対応した9億8000万円を計上、薬師寺慈恵病院の機能拡充に対応した同補助金債務負担行為(23〜27年度)限度額10億円を設定した。議会で予算案を可決後、補助金審査会の審議を経てそれぞれの病院機能拡充への補助金交付を想定している。
 長野病院(総社市総社2ノ22ノ43)は、総社市金井戸125ノ1他で、鉄筋コンクリート造4階建て延べ約7737平方bを大林組(岡山市北区)の設計・施工で移転新築工事中。6月末に完成し8月オープンする予定。
 2月1日に補助要領に応じた申請を行い、3月14日に開かれた第2回同補助金審査会で審議、今後も審議を継続する。同審査会は有識者など7人で構成、補助金支出の妥当性や補助後の機能稼働検証などを定期的に行う。
 薬師寺慈恵病院(総社市総社1ノ17ノ2)は、詳細は不明だが建て替え事業などを検討しているもようで、病院機能拡充を図る。早ければ予算案議決後、病院側から補助申請が行われる見通し。申請後は同様に審査会で審議する運びとなる。
 医療体制充実に向けた同市の補助要綱には、2次救急医療機能、回復期リハビリテーション機能、地域連携室の3機能を必須項目に挙げ、緩和ケア機能、災害拠点機能、健診センター機能の3項目を任意項目とし、合計6項目の医療機能充実を求めている。
 市内の総合病院を要件としており、長野病院、薬師寺慈恵病院の他、森下病院(総社市駅前1ノ6ノ1)の3院が該当する。森下病院は近年に病院施設を新築したばかり。機能拡充に伴う補助金申請の見込みは未定だが、市では市民の医療体制拡充のため理解を得られるよう努力する意向でいる。

提供:建通新聞社