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建設新聞社
2023/04/04

【東北・岩手】きたぎんボールパークがオープン/施工は清水建設・菱和建設JV

 岩手県と盛岡市が共同で整備したきたぎんボールパークが1日にオープンし、記念式典とオープニングイベント(1日、2日)が盛岡市内の現地で行われた。セレモニーや記念試合などが行われ、関係者や多くの市民が待望の完成を祝った。設計は環境デザイン研究所・清水建設・久慈設計JV、施工は清水建設・菱和建設JVが担当した。
 記念式典では、達増拓也知事が「この球場から世界に羽ばたく選手が生まれることを期待する」、谷藤裕明市長が「地域に賑わいと交流、活力を与える施設となるよう力を注いでいく」とあいさつ。県営球場と市営球場の後継施設となることから各球場の土をまく継承式を行い、テープカットにより完成を祝った。
 オープン初日となった1日は、元巨人監督で球場設計時のアドバイザーを担当した堀内恒夫氏による始球式の後、花巻東高校と早稲田実業高校の記念試合が行われ、観客約1万人が選手に声援を送った。野球場に隣接する屋内練習場では楽天や大リーグで活躍した岩隈久志氏によるキャッチボール教室を開催したほか、イベント広場ではキッチンカーが出店し多くの来場者で賑わった。
 民間事業者の資金などを活用するPFI(BTO)方式を採用した同施設の整備事業は、盛岡市が発注者、岩手県が共同事業者となり、公募型プロポーザルにより清水建設グループを選定。その後、特別目的会社となる盛岡南ボールパークが設立された。運営・維持管理期間は15年間。
 建設地は盛岡市永井地内の盛岡南公園内約9f。野球場はS造3階建て、延べ1万4269・43平方b、両翼100b、中竪122bで県内初の人工芝を採用した。定員は内野1万2000席、芝生席の外野8000席の計2万席。1塁と3塁側にはフィールドシートを完備したほか、100席の車いす席を備えた。プロ野球一軍公式戦に利用できる高規格な球場だ。屋内運動場はS造2階建て、延べ5648・58平方bで、フットサルコート2面に対応する規模となる。
 球場北側には遊具に囲まれたキッズスタジアムやイベント広場を設置したほか、球場を周回する約570bの通路はウォーキングやジョギングにも利用でき、子供から大人まで幅広く利用できる施設として整備した。

 提供:建設新聞社