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西日本建設新聞社
2023/04/05

【熊本】県、相良村振興へ支援策112億 

 熊本県は、流水型ダム建設予定地の相良村に対する支援策を明らかにした。国道445号の路線変更や道路改良、基幹林道四浦西線の整備など主な取り組みのロードマップなどを示し、現時点での事業費は合計112億円超を想定している。
 27日に相良村振興推進会議(会長・田嶋徹副知事)の第2回会合が熊本県庁で開かれ、蒲島郁夫県知事が吉松啓一村長に支援策の概要資料を手渡した。
 議事で県は、昨年10月に村から提案があった振興策について、190項目全ての取り組みの実施に向け検討・支援していくとし、主な支援策の内容を説明した。
 国道445号の整備では、約40億円を投じ、路線変更や道路改良、歩道整備などに取り組む。路線変更は、深水瀬戸〜植竹区間にバイパス約1・6`を整備するもので、23年度から新規事業化に向けた概略設計に着手する。道路改良は、冠水頻発区間のかさ上げや相良北小学校周辺のS字カーブ改良などを行う。
 更に、基幹林道四浦西線約16`(車道幅員3b、全幅員4b)の新規整備(約27億円)、農業生産基盤整備(約15億円)、アユやな場やキャンプ場を有する観光拠点施設整備(約3億円)なども重点事業として村に提示した。
 蒲島知事は「できるだけ早く村に伺い、県の取り組みを直接村民に説明したい」、吉松村長は「(村の要望に)早急に対応して頂きありがたい。村民にとって川辺川や国道445号は人間でいうところの骨や血液で、無くては生きていけない。着実な取り組みをお願いしたい」と話していた。

提供:西日本建設新聞社
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