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建設新聞社
2023/04/05

【東北・山形】参加表明は17日まで/山形市新卸売市場の基本構想プロポ

 山形市は「新山形市公設地方卸売市場整備基本構想策定業務」を公募型プロポーザル方式で公告した。参加表明および企画提案書の提出は今月17日まで。書類審査を経て、28日に第2次審査となるプレゼンテーションを実施する。5月2日に優先交渉権者を通知し、同月中旬に契約締結を目指す。委託上限金額は1496万円(税込み)。
 参加資格は、山形市の競争入札参加資格者名簿に登録されており、過去5年間に公設卸売市場の再整備に係る構想および整備計画などの策定業務を受託して完了した実績を有することなど。
 山形市漆山地内の敷地11万5634・64平方bにある公設地方卸売市場は、卸売市場法に基づき市が県知事の許可を受け、青果物と水産物を取り扱う県内唯一の総合市場として1975年度に開設した。
 管理棟、水産棟、青果棟、冷蔵庫棟、付属店舗棟など複数の棟で構成しており、総延べ床面積は3万1820・53平方bを有する。施設群は、過去に耐震診断を実施し、耐震補強の必要性は無いと判定しているが、老朽化が著しく設備機能が古い規格のため、食品を安全かつ高品質で維持することができるコールドチェーンの導入および消費者ニーズの多様化への対応を図るため再整備を立案した。
 市は、新市場を整備するために必要となる調査業務として、2021年度に調査業務が主体となる公設地方卸売市場整備基本構想策定業務、昨年度は整備基本構想策定アドバイザー業務を実施し、新たに必要となる施設規模や機能の検討を進めてきた。両業務とも、卸売市場政策研究所(東京都多摩市)が担当した。
 今回の業務は、これまでの検討内容に加えて、▽将来に向けた新市場の方向性や施設規模の調査検討▽PPPなどの導入可能性調査も含む整備事業手法の検討▽新市場の整備に係る経費の算出▽市場会計の収益確保を可能とする付加価値施設の整備の調査検討―などを盛り込んだ新たな基本構想を策定するもの。再整備の候補地や整備スケジュールについても構想の中で示す考え。履行期限は24年3月15日までで、順調に行けば24年度に整備基本計画の策定に着手する。

 提供:建設新聞社