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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/04/10

【群馬】渋川広域は西分署の建て替え工事

渋川地区広域市町村圏振興整備組合は、西分署(渋川市伊香保町伊香保558−4)の建て替え工事を計画しており、工事費についてはこれまで進めてきた東分署および南分署と同様に7月臨時会時の予算上程が想定される。工事は議会案件となることが濃厚なため、10月議会までに仮契約を結び、議決を得た後に着工となる可能性が高い。22年度は実施設計業務を神山設計(渋川市)が実施した。
西分署は老朽化や耐震性不足から新築工事を計画。実施設計は2022年度に実施し、21年度には基本調査業務を三陽技術コンサルタンツ(前橋市)が行った。分署は伊香保ロープウェイ不如帰駅の近く、伊香保バスターミナルの前に立地している。
建設地は伊香保ビジターセンターから市道炭附街道に抜ける伊香保外環道と、炭附街道が交差する伊香保中学校(伊香保町伊香保544−16)の南側に位置する渋川市有地で実施する。移転先については、適正配置調査報告(14年度調査)などを踏まえながら消防車両の運用効果が高い場所を探してきた。伊香保地区につながる主要幹線道路へのアクセスが良く、伊香保温泉に対する災害対応力が低下しない場所を考慮して決定した。
新たな分署はS造2階建てで、既存分署の約2倍の規模となる700〜800uとなりそう。機能は1階に事務室、出動準備室、食堂兼多目的室、多目的トイレ、シャワー室、車庫、洗濯乾燥室を整備。車庫棟の中に救急関連の物品庫などを配置する。2階は仮眠室、屋内訓練室、消毒室、トイレなどを計画している。仮眠室は個室で、12部屋程度を見込む。車庫はポンプ車1台、はしご車1台、広報車1台、高規格救急車1台を収容する。東分署や南分署などと違い、はしご車を収容するため、車庫の規模は大きくなる見込み。
既存の西分署はRC造2階建て、延べ床面積352・46uの規模。1階が203・41u、2階が149・05u。敷地面積520・31uとなっている。耐震性などが不足しているため、いずれ解体するが、スケジュールは未確定。
同組合は22年度に東分署(渋川市赤城町上三原田468−2)の建設工事に着手。約4億8000万円を投じ、2カ年での工事を進めている。工事は建築、電気、機械の3分離でそれぞれ指名競争入札で実施。建築工事をシンワ産業(渋川市)、電気工事をJESCOSUGAYA(渋川市)、機械工事を木暮組(渋川市)が手掛けている。実施設計業務は神山設計が行った。
同組合では北分署についても耐震性が不足しているため、建て替えや改修などの方針も含めて検討を進めていく。同分署はRC造2階建て、延べ床面積354・34u。1階が240・89u、2階が113・45u。敷地面積990・24u。