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日刊建設タイムズ社
2023/04/18

【千葉】30年度頃めどに検討/下水処理場し尿等受け入れ/JSが計画設計業務公告/木更津市

 木更津市は、新川園衛生処理場の老朽化およびし尿・浄化槽汚泥の処理量の減少傾向を踏まえ、2030年度頃をめどにし尿・浄化槽汚泥の受け入れ・処理先を木更津下水処理場とする計画を検討している。木更津下水処理場において受け入れおよび処理を行うことになれば、し尿投入施設などを新たに整備する必要がある。12日には、日本下水道事業団を通して「令和5年度木更津市木更津下水処理場し尿等受入に係る計画設計業務委託」の総合評価方式一般競争入札を公告した。26日に競争参加資格確認申請書・技術提案書などの提出を締め切り、5月19〜24日の入札書提出期間を経て、25日に開札する。委託期間は、契約締結日の翌日から24年3月8日まで。年度末に基本計画を策定し、24年度以降、全体計画および全体計画に基づく事業計画に反映させる。
 全体計画面積は、木更津処理区2988ha、君津富津処理区8ha、富来田処理区103・2haの合計3099・2ha。
 木更津下水処理場は潮浜1―19―1にある。全体事業計画汚水量6万4700m3/日で、現有処理能力は3万2950m3/日。今回の業務の対象汚水量は2万4000m3/日。
 新川園衛生処理場は牛袋469―1に所在。1962年度に完成した。合併処理浄化槽および単独処理浄化槽から発生する汚泥と汲み取り便所から発生するし尿を処理している。
 処理方式は▽1次処理=好気性消化▽2次処理=活性汚泥法▽高度処理=凝集剤添加加圧浮上法。処理能力は110kl/日で、超過分については予備貯留槽に投入している。直近3か月の処理実績(平均値)は、1月120・25kl/日(受け入れ日数21日)、2月124・69kl/日(同21日)、3月127・24kl/日(同24日)。2023年度の計画処理量は3万3100kl。
 新川園衛生処理場の老朽化の進行を受け、17年2月策定の公共施設再配置計画において「処理施設の更新について検討を行っていく必要がある」とした。
 その後、22〜26年度の5年間を期間とする社会資本総合整備計画(社会資本整備総合交付金)を策定。木更津下水処理場におけるし尿投入施設新設の全体事業費17億4700万円を算出し、し尿投入施設設置に係る事業進捗率を26年度末までに100%とする目標を設定していた。
 3月には一般廃棄物処理基本計画を策定。公共下水道の整備によりし尿・浄化槽汚泥の処理量が減少している状況も踏まえ、「23年度から関係法令の整理を進め、30年度頃をめどに受け入れ・処理先を公共下水道(木更津下水処理場)とする計画を検討し、年度ごとの一般廃棄物処理実施計画を策定する」との方針を打ち出した。k_times_comをフォローしましょう
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