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建通新聞社(神奈川)
2023/04/27

【神奈川】済生会 南部病院移転先解体、本年度にも

 済生会横浜市南部病院(港南区港南台3ノ2ノ10)は、新病院を移転・新築するため、本年度中に市の旧港南工場の解体に着手する。工場解体と病院建設を一括で発注するか、分離して発注するかは現段階では未定。
 2023〜25年度の3カ年で解体する。新病院の建設については、25年度まで実施設計を進め、同年度に着工する見通しだ。28年度の開院を目指す。
 解体する旧港南工場は、鉄骨鉄筋コンクリート・鉄筋コンクリート・鉄骨造地下5階地上6階建て延べ1万6744平方b。
 解体設計は白川設計(横浜市中区)が担当した。
 新病院の規模は地下2階地上4階建て延べ3万6000〜3万8000平方b。病床数は420床。災害に強い施設とし災害拠点として活用するため、免震構造を採用する。
 建設地は港南区港南台8ノ4ノ2。敷地面積は約4万平方b。市からの無償貸与となる。
 設計は佐藤総合計画(東京都墨田区)が担当する。

〜地域密着の病院に〜

 南部病院が開院したのは1983年。老朽化や狭隘化に伴い、2014年から済生会と市で再整備に向けた協議を進め、21年に南部病院が新病院の「基本計画」を策定し、22年4月から基本設計に着手した。
 新たな病院は、済生会が最も重視する地域密着の方向性に基づき、「思いやりの心と質の高い医療で地域の皆さまから信頼される病院」となることを目指す。救急車の受け入れやがん診療を充実させる他、小児救急拠点病院、産業拠点病院の役割を継続して担える病院とする。
 既存の南部病院は、病棟が5棟立ち、総延べ床面積2万9421平方b、病床数が500床。
 所在地は横浜市港南区港南台3ノ2ノ10、敷地面積は1万4456平方b。市有地のため移設後の跡地の利活用は市が検討する。現時点では活用方法は未定。

提供:建通新聞社