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日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/04/27

【埼玉】久喜市 余熱利用施設などPFIを月内公告

 久喜市は、PFI(BTO方式)を適用する「余熱利用施設および本多静六記念市民の森・緑の公園一体整備運営」事業の入札を想定どおり月末までに公告する。21日付でPFI法上の特定事業に選定され、入札公告までの手続きが整った。
 事業用地は久喜市菖蒲町台2770−1ほか。別に整備を進める新ごみ処理施設の周辺に、廃熱を取り込む余熱利用施設(敷地面積約7000u)と、新たな大規模公園(同約9万3000u)を一体で整備運営する。
 民間事業者による設計・施工のあと、市に所有権を移した上で、維持管理・運営を担ってもらうBTO方式を採用する。事業期間は約23年。うち設計・施工に約2年10カ月を充てる。
 実施方針によると、余熱利用施設の延べ床面積は約6000uが条件。プール(25mプール・スライダーなど)と温浴(大浴場など)機能のほか、トレーニング、カルチャー(多目的室など)、飲食系の施設を取り入れる。
 公園には、久喜市出身で「日本の公園の父」と称される本多静六博士を顕彰する森、ウオーキング・ランニングコース、芝生広場、バーベキューエリア、遊具(インクルーシブ含む)などを導入する。
 このほか民間事業者側に余熱利用施設、公園、新ごみ処理施設の連携が期待できる提案があれば受け付ける。
 実施方針上のスケジュール案によると、入札公告(入札説明書の公表)後、5月中旬にも説明書等に関する説明会を開く。参加表明書と資格審査書類の提出を7月下旬、入札・提案に関わる書類提出は9月下旬にそれぞれ締め切る。プレゼン・ヒアリングを経て、11月下旬にも落札者を決定・公表する。