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建設新聞社
2023/05/11

【東北・岩手】日本交通計画協会JVを選定/盛岡市内丸プランの素案作成

 盛岡市は、公募型プロポーザルとなる「内丸プラン(仮称)素案作成業務」について、日本交通計画協会・国際開発コンサルタンツ・建設技術研究所JVを契約候補者として選定した。
 盛岡市役所本庁舎などが立地する市中心部の内丸地区は社会経済活動の中枢を担う地区として機能してきたが、築50年を超える建物群への対応や、隣接する岩手医科大学および附属病院の総合移転に伴う大規模な跡地の利用など多くの課題が露呈してきており、再整備が都市構造上の重要な課題となっている。
 同地区のあるべき将来像と、その実現に向けた方向性をまとめた将来ビジョンを昨年3月に策定。並行して都市構造に関わる定量的な分析に基づく再整備の方向性や課題に関する基礎的な調査を実施している。
 今回の業務は、再整備に向けた事業化の推進を目的とし、これまでの調査などに基づき内丸プランの素案を作成するものとなる。
 業務内容は▽再整備基本計画に関する検討の具体化▽中心市街地全体の活性化および都心機能の向上に関する有効施策検討の具体化▽検討会議等の運営支援・市民参加イベントの企画運営▽内丸プラン(仮称)素案作成―の4項目。
 内丸地区および河南、大通・菜園・盛岡駅周辺、盛岡南などの各地区における土地利用特性などを踏まえ、土地利用方針や都市空間デザイン・機能配置、将来像などを設定するほか、具体的な施設の更新の事業手法の立案・概算事業費を算出し、事業化に当たっての実現化方策を整理するとともに、再整備に向けたロードマップを作成する。加えて、中心市街地における約5〜10年以内の短期、約10〜20年後までの中期、約20〜30年後までの長期に着手すべき施策を検討し整理する。委託期間は24年3月18日まで。
 関連し、同市では新庁舎の整備を検討しており、23年度から市長の諮問に応じる形で新市庁舎整備審議会を設置し、整備に係る重要事項の審議を開始した。11月中に答申をまとめ、年度内に基本構想の策定を予定する。
 同市内丸地区で1962年に竣工した本庁舎はSRC造地下1階地上8階建て、延べ9834・94平方b。隣接する84年完成の別館はSRC造地下1階地上8階建て、延べ5872・92平方b。内部に設置した新庁舎構想検討会議がまとめた報告書では、具体的な移転先として「内丸」「盛岡駅西」「盛南」の3つのエリアを挙げている。

 提供:建設新聞社