トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(神奈川)
2023/05/16

【神奈川】県教育局 河原町小跡地に特支学校

 神奈川県教育局は、川崎市に特別支援学校を新設する。旧川崎市立河原町小学校跡地(川崎市幸区河原町1)を利用して建設する考え。調査設計業務を第1四半期中にプロポーザルで委託する予定だ。調査設計の委託費として2023年度当初予算で2030万円を手当てしている。23年度末までに調査業務を、24〜25年度末までに基本設計・実施設計を終える。新築工事は26〜28年度の3カ年をかけて行い、29年4月の供用開始を目指す。
 知的障害部門を新設する旧河原町小跡地の面積は約1万平方b。このうちグラウンドの面積が3600平方b。校舎新築に当たって、敷地内にある体育館を解体。校舎と合わせて体育館を整備し、屋内プールも新設する。
 新たな施設の規模は、文部科学省が制定した「特別支援学校設置基準」に基づくと最低でも7000平方bの延べ床面積を必要とする。ただ、計画地は特別支援学校の敷地としては手狭なため、事業提案では必要施設の配置方法を求める。
 県は、旧河原町小跡地を所有する川崎市と、特別支援学校の設計や施工に要する当面5年の間、市から無償で土地を借用する公的財産使用貸借契約を締結。特別支援学校を建設した後に新たな契約を結ぶ考えだ。
 県は、今後、特別支援学校での学びを希望する児童・生徒の需要が増えると見ており、川崎・横浜地区だけでも30年度には369人の受け入れ枠が不足すると試算している。このため横浜市の旧菅田小学校に設置される新校と合わせて、川崎・横浜地区でそれぞれ200人程度の児童・生徒を受け入れる方針だ。

提供:建通新聞社