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建通新聞社
2023/05/12

【大阪】大阪IR 開業時期半年遅れに

 大阪府の吉村洋文知事は5月10日に行われた定例記者会見で、カジノを含む特定複合観光施設(IR)の開業時期が半年程度遅れるとの考えを示した。吉村知事は「政府から区画整備計画が認定されるまで半年を想定していたが1年かかった。開業時期が半年程度延びるのは自然」と発言。具体的な時期は事業者と推進局で協議をしているが、2030年初め〜6月期にずれ込むとの見通しを示した。
 大阪IRは日本MGMリゾーツ、オリックスの他20社で構成する「大阪IR株式会社」が事業者となり整備を進める。早ければ29年秋から冬頃に開業するとしていた。政府が4月14日に、区画整備計画を認定。府・市が想定していた認定時期から半年ほど遅れることとなった。
 IRの敷地面積は約49・2万平方b。区画整備計画では、IR施設を三つのゾーンに分けて整備。宿泊施設や国際会議場施設、カジノ施設などを整備する。中央にはオープンスペースとなる「結びの庭」を配置。ゾーンを超えた施設間連携を増大させる。その他、大阪メトロ中央線の延伸や新駅整備なども盛り込む。
 総延べ面積は約77万平方bで、建設関連投資は約7800億円を見込む。