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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/05/19

【群馬】東部農業事務所農村整備課の事業概要

県東部農業事務所農村整備課(稲木一秀課長)は2023年度の県営事業概要を明らかにした。太田市緑町地内で進める緑町地区で区画整理工5・4haを計画。2億100万円の事業費を計上した。藪塚西部地区では6500万円の事業費を計上し、実施設計等を行う。大久保地区は2000万円の事業費で排水路工などを実施する。ため池は1カ所で耐震補強を予定している。総事業費は4事業4地区で3億3960万円とした。
緑町地区は農地整備事業として実施。約22haを対象としたほ場整備を進めている。22年度補正予算と23年度予算で確保した事業費で3工区1工事3・6ha、3工区2工事1・8haの区画整理を計画している。ともに第2四半期に工事発注を行う見込みで、これまでの発注方式と同様に一般競争入札が濃厚となる。また、建物事前調査を第1四半期に委託する方針としている。第3工区1工事の工事内容は整地工3・6ha、用水路工0・4q、排水路工0・6q、道路工0・4q。2工事で計画する内容は整地工1・8ha、用水路工0・4q、排水路工0・6q、道路工0・2qとなる。
この他の事業概要は次の通り。
【ため池耐震補強事業】
長手第2溜池での工事内容は、堤体に押さえ盛り土を延長58・5m、500立方mで実施。耐震補強工と洪水吐工の増設を行い、地震時および豪雨時の災害防止を図る。また、長手第1溜池では測量調査設計に着手する。施工は順調に進めば24年度を予定している。長手第2溜池は堤高2・8m、堤長75m、有効貯水量5000立方m。長手第1溜池は堤高3・5m、堤長60m、有効貯水量7000立方m。
【大久保地区】
太田市大久保町に広がる約125haの雨水排水対策を進めており、23年度は排水路工などの施工を計画している。第2四半期ごろに工事発注を見込む。今回の発注により、同地区の排水路工事は完了となる。測量設計業務についてははプロファ設計(伊勢崎市)が担当した。同地区は北関東自動車道太田薮塚インターチェンジ南側で、これまでに調整池5カ所、9・4qの排水路の整備を進めてきた。
【藪塚西部地区】
雨水排水対策を計画する太田市大久保町や大原町などに広がる薮塚西部地域約500haのうち、大久保地区に続く2地区目として134・4haが事業化され、23年度の事業着手を予定している。事業は23年度から28年度の6カ年で予定し、事業費は16億4000万円を見込んでいる。23年度は実施設計業務を第1四半期に委託予定となる。主な工事内容としては、農業用用排水施設整備の排水路工9q、農業集落排水施設整備の排水路工3・9qと調整池7カ所(調整容量計2・7万t)の整備が見込まれている。農業用用排水施設および農業集落排水施設整備の排水路工は、300〜500oの落蓋式側溝および600〜1000oの自由勾配側溝で行う計画。調整池については素掘りブロック張り護岸などで整備する。掘削量は計4万4000立方mで、地下浸透式を想定している。順調に進めば24年度の工事着手を予定。同地区の調査計画資料作成業務はプロファ設計(伊勢崎市)が手掛けた。
【藤川用水2期地区】
用水路の老朽化対策で、邑楽町藤川地内の延長131mの工事を行う。既設水路は現場打ちコンクリートで幅3m、高さ1・2〜1・7m。既設水路を撤去し、新たに2次製品のL型水路を設ける。底面は現場打ちコンクリートで仕上げ、3面張りとする。水路断面は既設と同様。フェンスは基礎部分から撤去し、水路整備後に再設置(新設)する。全体延長は226mで、23年度に工事を完了させる。