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建通新聞社(神奈川)
2023/05/22

【神奈川】横浜市 こども自然公園の将来像を検討

 横浜市環境創造局は、老朽化した施設の再整備や未整備エリアの利活用の方針などを盛り込んだ、こども自然公園のパークマネジメントプラン(PMP)を2024年度にも策定する。5月19日〜6月19日に、公園の現状と課題について市民から意見を募集し、再整備の対象となる施設について新たな機能や規模を検討。公民連携の導入も視野に入れる。
 PMPは、公園の魅力を向上させるために、現状の課題を踏まえ、利用者や運営の担い手と将来像や施策を共有するもの。計画期間はおおよそ10年とする。
 本年度、公園の「現状と課題」に関する市民意見を募集。結果は「将来像・方針・施策(案)」に反映し、再度、市民意見を募集する。さらにその結果を踏まえて「PMP(案)」を公表。3度目の意見の募集を経て策定する計画だ。
 こども自然公園(通称・大池公園)は、1972年に開園した広域公園。面積は46・4fで、野球場や自然体験施設、万騎が原ちびっこ動物園、青少年野外活動センターやバーベキュー場などの施設が立つ。施設の総延べ床面積は2717平方b。
 ハード面では売店兼休憩所やトイレ、万騎が原ちびっこ動物園などの施設の老朽化が課題。現状の施設の使い勝手や課題に関する意見を市民から集め、再整備する施設の機能や規模を検討する。未整備エリアである公園東側の草地広場(約1万2994平方b)の利活用に関しても意見を求める。
 園地や野球場など主な施設は直営で管理しているため、利用者の多い休日に対応できる職員が少ないことがソフト面の課題の一つ。
 ハード・ソフト両面の課題を解決するため、再整備や管理・運営で公民連携を積極的に導入する考えだ。
 所在地は旭区大池町65ノ1。
 
〜PMP策定業務を別途委託〜
 
 市は、市民からの意見募集と併せ、PMP策定業務の委託先を、指名競争入札により6月末にも決める。履行期限は年度末で、策定に向けた市民意見募集の補助や結果の取りまとめなどを行う。
 先行事例として、日本大通り公園(1区〜3区)で、2022年度にPMPを策定した。既に公募型行為許可制度を活用した、キッチンカーによる飲食販売を試行している。将来的にはPark―PFIを導入する方針だ。

提供:建通新聞社