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建通新聞社(岡山)
2023/05/22

【岡山】県備中県民局 管内7市3町へ主要事業説明

 岡山県備中県民局は5月16日、倉敷市内で管内7市3町の首長を招き2023年度の主要事業を説明した。「平成30年7月豪雨」に伴う真備緊急治水対策と高梁川緊急治水対策を23年度内に完了させるなど、災害復旧事業や交通基盤、老朽化した排水機場の整備などを推進する。ハード・ソフトの両面で各市町と連携を図りながら地域づくりを進めていく。
 開催に当たり岡山県備中県民局の豊田和典局長は「地域の特色を生かした産業や観光振興、中山間地域や離島の活性化、地域防災力の強化、福祉体制の充実、社会インフラの整備などを推進する」と述べた。
 主なハード事業として建設部は、8日に橋脚の傾きが確認された川辺橋について、損傷部を撤去する方針を固め作業ヤードの確保を進めていることを報告した。真備緊急治水対策の小田川3支川(末政川、高馬川、真谷川)堤防嵩上げ・強化と高梁川緊急治水対策の高梁川堤防嵩上げ・築堤は、22年度末の進捗率70%で23年度完了を予定。19年9月豪雨に伴い発生した土石流への対策として新見市中心部で集中的に土砂災害対策を実施、砂防堰堤6基(2基は完成)を整備する。
 道路改良事業で都市計画道路早島大砂線と県道箕島高松線の4車線化工事を推進するとともに、県道倉敷妹尾線2車線バイパス整備の調査・用地買収、県道新見勝山線2車線バイパス整備の調査・設計・用地測量を実施する。国が整備を進めている国道2号玉島・笠岡道路へのアクセス道路として、県道水島港唐船線の用地測量・物件調査、県道六条院東里庄線の用地買収・改良工事、県道矢掛寄島線の測量設計を行う。また、倉敷川、六間川、小田川の河川改修、総社足守線の交通安全対策に取り組む。
 農林水産事業部は、農業農村整備で産地づくりのための生産基盤や老朽化した排水機場の長寿命化対策、防災減災のためのため池整備など38地区、治山・林道整備で新見市や矢掛町地区の谷止工など28地区で事業を推進する。
 水島港湾事務所は、浚渫土処分場の減量化の推進や児島港海岸萱苅地区高潮対策の調査・設計などに着手する。

提供:建通新聞社