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日刊建設工業新聞
2023/05/23

【鳥取】国道313号倉吉関金/U期区間着手と整備促進を/倉吉市長が知事に要望/T期完成見据え

 国道313号「倉吉関金道路」のT期区間にあたる小鴨ハーフIC〜福山ICの工事完成が近づき、倉吉市の広田一恭市長は18日、県庁に平井伸治知事を訪ね、続くU期区間の福山IC〜終点部・関金町大鳥居までの早期着手と整備促進を要望した。県はU期区間の調査費用を「6月補正」に盛り込む。
 地域高規格道路「北条湯原道路」の一部を構成する倉吉関金道路は、小鴨ハーフICから南下し、福山IC〜関金町大鳥居の旧関金町役場付近を結ぶ全長7`。
 県は2011年度から事業着手しており、T期区間の小鴨ハーフIC〜福山IC間3`を優先して整備し、これまでに高架橋上部工が概成。現在は小鴨ハーフIC近くの県道交差部を中心に事業が進み、目標としていた「令和ひと桁半ば」の供用が見えてきた。
 このタイミングをとらえ、平井知事と面談した広田市長は「引き続き福山から関金まで高規格道路がつながるよう整備促進を」と訴え、U期区間の早期着工を要望。さらに、調査区間の大鳥居から犬挟峠バイパスまで2`について整備区間への格上げを求めた。
 これに対し平井知事は「(T期完成の)節目の時期が近づいて今回の要請を重く受け止めたい」と理解を示した上で、「観光の周遊性が高まり、医療搬送にも効果がある」と説明、編成中の6月補正で予算措置を検討する考えを示した。また、調査区間2`については「地元とよく相談させてもらいたい」と話した。
 県道路建設課への取材では、U期区間は小鴨川左岸沿いを走るルート延長4`。切り盛り土が主体で、事業費は少なくとも70億円以上を想定している。今後、6月補正に事業費3000万円を計上して具体的な調査設計に入り、T期区間からのスムーズな事業移行を目指す。

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