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滋賀産業新聞
2023/05/24
【滋賀】多賀町 富之尾地区「佃池」の耐震化改修
多賀町は、富之尾地区で富之尾土地改良区が管理する地域防災計画の重要水防ため池「佃池」について、耐震化に向けた改修整備を計画。23年度は当初予算および22年度繰り越しで措置した業務委託費計1600万円に基づき、近くコンサル業務を発注・委託し、年度内をメドにまとめる設計によって24年度にも県協議等を経た後申請手続きを行い、順調にいけば25年度の事業採択を目指す方針。事業採択後、町の所管となれば町が、県の所管となれば県が、26年度にも詳細設計を発注し、27年度にも初弾工事の発注・着工―へと進む見通しだ。
23年度当初予算には土地改良事業費総計4674万3千円を措置し、このうち佃池改修設計費に23年度分800万円および22年度繰り越し分800万円を合わせた計1600万円を措置。このほか奥谷田池耐震調査業務委託費2500万円などを計上。
「佃池」は、農業用水の確保を目的に、奈良時代に周囲に築堤する形で築造され、現在は豊富な貯水量による利水はもとより動植物の生息・生育環境としての貴重な役割を担っている。池の規模は堤長80㍍、堤高4㍍、満水時水深2㍍、貯水量約1万7000立方㍍。
91年には堤体工事を実施し適切に管理を行ってきたが近年では施設の老朽化もみられ、耐用能力を超える大雨や大規模な地震が発生した場合堤防が損傷し決壊に至る可能性があり、万一ため池が決壊した場合、池の下流に一度で大量の水が押し寄せる危険性が「多賀町ため池ハザードマップ」でも指摘されている。
20年3月作成の「多賀町ため池ハザードマップ」におけるはん濫シミュレーションでは、佃池のごく近くの範囲には建物1階部分の水没やＷ造家屋の流出が起きる危険性が高い「危険度Ⅲ」および建物2階以上への避難を推賞する「危険度Ⅱ」、それ以外の一帯では床下浸水程度の「危険度Ⅰ」を示している。
提供：滋賀産業新聞
23年度当初予算には土地改良事業費総計4674万3千円を措置し、このうち佃池改修設計費に23年度分800万円および22年度繰り越し分800万円を合わせた計1600万円を措置。このほか奥谷田池耐震調査業務委託費2500万円などを計上。
「佃池」は、農業用水の確保を目的に、奈良時代に周囲に築堤する形で築造され、現在は豊富な貯水量による利水はもとより動植物の生息・生育環境としての貴重な役割を担っている。池の規模は堤長80㍍、堤高4㍍、満水時水深2㍍、貯水量約1万7000立方㍍。
91年には堤体工事を実施し適切に管理を行ってきたが近年では施設の老朽化もみられ、耐用能力を超える大雨や大規模な地震が発生した場合堤防が損傷し決壊に至る可能性があり、万一ため池が決壊した場合、池の下流に一度で大量の水が押し寄せる危険性が「多賀町ため池ハザードマップ」でも指摘されている。
20年3月作成の「多賀町ため池ハザードマップ」におけるはん濫シミュレーションでは、佃池のごく近くの範囲には建物1階部分の水没やＷ造家屋の流出が起きる危険性が高い「危険度Ⅲ」および建物2階以上への避難を推賞する「危険度Ⅱ」、それ以外の一帯では床下浸水程度の「危険度Ⅰ」を示している。
提供：滋賀産業新聞
