トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社
2023/05/24

【大阪】大阪市 十三大橋改修工事に27年度着手 

 大阪市は、2027年度から十三大橋改修工事に取り掛かる計画だ。完了予定年度は34年度で、総事業費は90億円を見込んでいる。27年度の着工までに調査・検討、予備・詳細設計を行う。各業務の発注時期や発注方式は未定だ。スケジュールや総事業費は橋梁の延命化を念頭に概算しているが、市は架け替えも視野に検討を進める。
 淀川に架かる十三大橋は、旧能勢街道を府県道大阪池田線として拡幅するのに伴い整備され、1932年に開通。橋長は681・28b。構造形式は側径間が単純鋼非合成鈑桁と5径間連続鋼非合成鈑桁(ゲルバー)、中央径間が鋼非合成I型ランガー5連のアーチ橋。橋脚は側径間が5基×2、中央径間が6基、橋台は2基となる。
 橋梁の老朽化の他、今後想定される南海トラフ巨大地震や地震に伴う液状化などを理由に長寿命化対策を検討している。
 市は阪神・淡路大震災後、市内の橋梁について直下型地震を想定した耐震化の必要性などを調査・検討しており、十三大橋は耐震性が高いとして、これまで大規模な耐震化工事などを行っていなかった。
 十三大橋改修に伴う詳細検討等業務は東日設計コンサルタント(大阪市浪速区)が担当。長寿命化対策や歩道拡幅、車両用防護柵の設置、検査路の設置、塗装の塗り替えなどを検討している。