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建通新聞社四国
2023/05/26

【香川】香川県知事 県内のインフラ整備を 

 香川県の池田豊人知事は5月22日の香川県市町長会議で、県内の幹線道路の整備推進や坂出港のカーボンニュートラルポート形成の後押しなどを積極的に行う考えを示した。県内各市町の首長からの要望に回答した。池田知事は、インフラ整備について「なかなかペースが上がらない時代があったが、ようやく着実に整備ができるような状況になってきた。国の予算をしっかりと香川県に持ってきて、着実に整備が進められるようにしていく」と述べた。
 高松市の大西秀人市長は、G7都市大臣会合が同市で開かれることに触れ「県内には脱炭素先行地域がまだない。高松市が先頭を切って、来年2月ごろに予定されている第5回先行地域募集への申請を目指して検討していきたい。市町の取り組みを県として後押ししてほしい」と要望。これに対して池田知事は「採択されるように県としてしっかりとサポートする」と答えた。
 丸亀市の松永恭二市長は「国道438号の整備」を要望。「国道32号以北は既に整備に掛かっているが、南側は計画はあるものの事業着手に至っていない」と、早期の事業化、整備を求めた。池田知事は「国道32号以南の区間について、24年度上半期までには道路幅を確定したい」と方針を述べた。
 坂出市の有福哲二市長は、「市内全体の温室効果ガスの約6割は港湾から出ている」とし、「坂出港を水素やアンモニアの拠点となるカーボンニュートラルポートにする計画を進めている。他地域に勝ち抜いて新たな産業を生み出し企業立地を促すために、ぜひ県の力を貸してほしい」と求めた。池田知事は「県の経済を支えるテーマだ」と述べ、カーボンニュートラルポートが形成できるよう県としても取り組んでいくとした。
 多度津町の丸尾幸雄町長は、県道205号多度津丸亀線の、一部幅員が狭い箇所の拡幅を求めた。池田知事は「ペースを上げて整備を進めていきたい」と答えた。
提供:建通新聞社