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建通新聞社
2023/05/26

【大阪】大阪大学 吹田アゴラ整備に向けた市場調査

 大阪大学は、吹田キャンパスの中心部に景観・にぎわいの核となる吹田アゴラ1と2(仮称)を整備する。設計・施工一括(DB)方式で第3四半期に発注する予定だ。施設整備費は約120億円を見込む。大学は発注に向けたサウンディング型市場調査を実施。大学ホームページ上に掲載されているアンケート回答フォームを6月7日まで受け付ける。
 アンケートの対象者は設計事務所と施工会社。事業への参加意欲、発注方式・広告条件・技術対話への意見、回答者の実績などの他、2025年大阪・関西万博やIR事業などを踏まえた資材・コスト・労務・スケジュールなどの影響についての意見などを求める。
 吹田アゴラ(仮称)は実験施設などを含む大学施設で、最新鋭の技術実装や国内外のあらゆる研究者・優秀な学生など誰もが入りたいと思う最高の機能・デザインを目指す。
 吹田アゴラ1の延べ床面積は約1万8000平方b。建設地は大学内の中央通りに位置する駐車場用地(バスロータリー)で、既存のバスロータリーをリニューアルして屋外広場と一体的に計画する。完成時期は2026年12月末(設計期間約11〜13カ月、工期約16〜20カ月)を見込む。
 吹田アゴラ2の延べ床面積は約8000平方b。建設地は医学部・医学系研究科棟の西側に隣接する駐車場用地となる。完成時期は26年5月末(設計期間約11〜13カ月、工期約10〜14カ月)を見込む。2棟のうち1フロアには、大学が運営する学内保育園を設ける予定だ。
 同事業にはサスティナビリティボンドを活用するため、調達資金は環境・社会の持続可能性に貢献する事業に充てられる。施設はその目的に資する機能を備える方針だ。関連して、省エネと環境に配慮した建物・敷地利用についての環境性能を評価する「LEED認証」や、働く人々の健康や快適な居住性を重視してオフィス空間の環境性能を評価する「WELL認証」などの取得についても検討している。
 計画地は吹田市山田丘1ノ1。