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建設新聞社
2023/05/30

【東北・山形】遊佐町がDO方式の遊佐PAタウン管理運営プロポ

 遊佐町は、DO(デザイン・オペレート)方式で進める「遊佐パーキングエリアタウン管理運営等事業(道の駅鳥海移転整備に伴う指定管理候補者公募)」の公募型プロポ―ザルの手続きを開始した。
 参加資格審査書類の受け付けは7月20日17時まで必着。審査通過者との個別対話は8月9日、提案書の受け付けは9月14日17時まで必着とし、プレゼンテーションは10月18日に町庁舎議場で行う見通し。優先交渉権者選定の結果通知は現時点では10月下旬を見込む。
 また現地見学会を6月8日に行う。1企業につき4人まで参加可能。参加申し込みは同6日16時まで電子メールで受け付ける。
 応募者の資格は単独または複数の法人によるグループとし、道の駅または農産物など販売・飲食の提供主体の施設について同種の運営実績を有することなど。
 町では日本海沿岸東北自動車道「酒田みなと〜遊佐」と一般国道7号「遊佐象潟道路」の開通に伴う経済効果が見込まれることから、地域活性化やにぎわい創出のため遊佐町北目の遊佐鳥海IC隣接地に道の駅を主体とするパーキングエリアタウンの整備を構想した。
 事業手法は予め運営事業者を選定し、運営事業者の固めた内容に沿って施設を建設し、建設費は町が負担する「公設+包括運営委託(DO)方式(事業者先行選考型)」とした。メリットとして、設計・施工に先行して運営事業者を決めることで施設のコンセプトや入居者の参画、運営体制の構築に係る戦略などを事前に立てやすく、運営事業者の企画立案に沿った設計・施工による施設デザインが可能となる点が挙げられる。町ではより柔軟性に富んだ事業と施設設計の調整を可能とするため、同方式を採用した。
 施設コンセプトは「鳥海山のふもとまち」とし、▽小さな賑わいの集合で形成する大きな賑わい▽周辺のにぎわいスポットなどと一体化した地域おこし▽地域全体(オール遊佐・環鳥海)での取り組み―などを期待効果として設定した。計画する道の駅施設機能としては▽地域振興施設(地産食材、食事の提供)▽道路休憩施設(24時間トイレ、情報コーナー)▽情報発信・地方創生加速化拠点施設(鳥海山飛島ジオパークコーナー、観光案内所、E―Bikeステーションなど)▽防災拠点施設(防災倉庫、ヘリポート、広域災害復旧想定の拠点駐車場など)―を計画している。メーンとなる建屋の規模は延べ約2450平方b。このうち農産物直売所が約450平方b、フードコートが約245平方bなどとなる予定。このほか、屋外施設として駐車場1万4600平方b(うちヘリポート1600平方b)、多目的広場4000平方bも整備する。
 選定された事業者は、プロポーザルで決定した基本設計業務の委託者に対し、今年度下半期に基本設計に関する助言などを行う。施設の開業は2027年度を予定。指定管理期間は36年度までの10年間となる見通し。

 提供:建設新聞社