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滋賀産業新聞
2023/05/31

【滋賀】名神名阪連絡道路整備促進期成同盟会 2023年度総会を開催

 名神・新名神・名阪の3つの大動脈の大阪・名古屋間、ほぼ真ん中となる東近江市の名神高速道路・八日市IC〜新名神高速道路・甲賀土山IC〜名阪国道・上柘植ICを結ぶ「名神名阪連絡道路」(約30q)の早期整備着手並びに名阪国道〜国道165号(伊賀市)まで(約17q)の延伸整備を求める『名神名阪連絡道路整備促進期成同盟会』(会長=岩永裕貴・甲賀市長)の23年度(令和5年度)総会が22日、甲賀市土山町のダイヤモンド滋賀で開催された。
 同盟会を構成する滋賀県の甲賀市・東近江市・日野町・近江八幡市・湖南市・竜王町と三重県の伊賀市・名張市、それに各市町議会、商工・農林等の経済団体に加え、顧問として名を連ねる地元選出国会議員、県議会議員、参与の両県担当職員ら、総勢100名を超える人が今年も参加し、早期事業着手が図られるよう求める事業計画を決定した。
 同路線は、長年の地元からの要望が実り、21年(令和3年)に新広域道路交通計画で『高規格道路』に位置付けられ、22年(令和4年)4月には名神高速道路から名阪国道の区間が『重要物流道路』の候補路線に指定されるとともに一部区間は計画路線に指定され、続いて今年4月に全線が計画路線に指定と、近年、着実に実現に向けステップアップしている。
 岩永会長は挨拶で、「名神名阪連絡道路は、日本列島のほぼ中央に位置し、国道1号・8号、名神高速道路、新名神高速道路、名阪国道といった幹線道路が集中する交通の要衝である滋賀・三重両県の更なる発展を考える上で、北陸自動車道や伊勢自動車道と一体となって日本海から太平洋に至る南北軸を形成するとともに、滋賀県甲賀地域・東近江地域、三重県伊賀地域からなる地域集積圏の形成と、魅力ある定住地域づくりを支援するとともに、東西方向の広域道路ネットワークとの連携による道路網の機能強化や、広域的交流を促進する道路として期待されている」と改めてその必要性を述べるとともに、「南海トラフ地震の発生等災害時の移動を担保するセイフティネットとしても重要な位置づけとなる」と語り、早期事業着手の必要性を訴えた。
 総会で議決された要望書原案となる決議文には、@早期実現に向け調査費の重点配分と道路構造・整備手法の検討に向けた支援、A国・県及び地域の更なる連携強化、B名阪国道から国道165号を結ぶ約17qの延伸部の構想具体化―などが盛り込まれた。

提供:滋賀産業新聞