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建設新聞社(長崎)
2023/05/31

解体オペ日本一決定 De―1GPが福岡で開催

初代チャンピオンは埼玉の大久保氏


 解体技能の日本一を決める『De―1グランプリ(解体オペレーター技能競技大会)』が28日、福岡市の海の中道海浜公園・野外劇場で初めて開かれた。北海道から沖縄まで計41人の解体オペレーターが出場、初代チャンピオンには、埼玉県の大久保直彦氏(叶剴c工業)が輝いた。

 6月9日に福岡で開かれる(公社)全国解体工事業団体連合会(全解工連)の全国大会のプレイベントとして、主催(一社)福岡県解体工事業協会、共催・全解工連、九州地整や建設業振興基金などの後援で開催。当日は、子供たちを含む一般の公園来場者が観覧したほか、NHKのテレビ番組『解体キングダム』の収録も行われ、スペシャルゲストとして元K―1王者で解体業に従事経験がある魔裟斗氏も大会を見守った。

 開会式で、福岡解体協会の平典明会長は、大会開催に協力・協賛した多くの機関に感謝した上で、「解体工事は、仮囲いやシートの中で仕事をしているので匠の技≠ェ一般に伝わりにくい。この大会を通じて、多くの人に素晴らしさを知ってもらい『解体屋になりたい』と思う子供たちが増えてくれれば」と期待した。

 大会は、予選競技として、大割機のアタッチメントを付けた重機で、バラバラのカラーコーンを重ねた後、ぶら下がった鉄筋を切断し、さらに鉄筋をつまんで細い筒を通してその下の風船を割る『クラッシャーブレイクダウン』と、カラーコーンの上のボールをすくってかごの中に入れる『バケットワイルドスピード』、散らかったカラーコーンを制限時間内に片づける『フォークコーンスタッキング』の三つを実施。クラッシャーブレイクダウンの上位5人と、残る2競技の各一位の計7人が決勝に進んだ。
決勝競技の様子
 決勝では、大割機で鉄筋をつまみ、細く曲がりくねった隙間を通した上で、隙間に挟まった大小の風船を割る『スネークパイプヒーロー』でタイムを競った。出場者は、乗り慣れない重機のクセや、普段の現場とは違う作業に戸惑いながら、クリア時間を競った。

 この結果、大久保氏(44歳・経験年数27年)が優勝、福岡県の清水琢磨氏(28歳・経験年数8年)が2位、岡山県の黒田一弘氏(36歳・経験年数17年)が3位に輝き、トロフィーやメダルが贈られた。さらに大久保氏は、協賛のコベルコ建機日本鰍ゥら賞金10万円、コマツカスタマーサポートから6万円相当の建機のミニチュアなど、さまざまな賞品を受け取った。清水氏には賞金5万円、黒田氏にも賞金3万円はじめ、多くの賞品が贈られた。
ksrogo