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建設経済新聞社
2023/06/01

【京都】城陽支援学校の中央式空調設備 個別空調設備に転換で改修

 京都府教育委員会は、城陽市中芦原の府立城陽支援学校について、中央式空調設備の老朽化に伴い個別空調設備に転換する改修工事を行う。
 現在の空調機は中央式空調設備で、設置から約20年が経過しており、老朽化による故障が発生している。また空調機の燃料地下タンクの耐用年数も近づいている状況。これに加え、隣接する病院から生徒が通学しているため、室内ごとの温度管理を求められている。
 府教委は、改修にあたり関連設計業務をこのほど指名競争入札で通知。6月9日に開札し、担当業者を決める。設計工期は令和5年11月17日。
 空調方式は原則、ガスヒートポンプ式エアコンとし、燃料は液化石油ガス(LPG)で検討する。
 屋上の冷却塔、地下のオイルタンク及び埋設配管等の設備は撤去。既存ファンコイル、給気用グリルは全て撤去する。
 対象は重心病弱棟(RC造3階建、延2745u)、管理棟(RC造3階建、延1374u)、体育館(RC造2階建、延632u)、高等部棟(RC造3階建、延1711u)。

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府立学校の空調設備を集中更新
年約20校、令和5年度は予算22億円


 府教委は、府立学校の空調設備の更新を令和5年度から3年間で集中実施する。
 2月議会の代表質問で府立学校における空調整備について答弁があり、「府立学校の施設整備については、これまで耐震改修や、生徒のニーズの高いトイレ洋式化等に重点的に取り組んできたことから、全国に先駆けて設置してきた空調設備は約6割が耐用年数を超えながら稼働している状況。加えてコロナ下において換気をしながら高負荷をかけ空調を稼働していることから、故障の増加が危惧されており、それらに対応するため、来年度より集中的に更新を進める。令和5年度に必要な経費を2月議会に提案した予算案に盛り込んだ。空調設備の更新にあたっては、普通教室と特別教室等に環境にも配慮した省エネ対応の新しい設備を導入する。これまで年間3校程度だった更新箇所数を約7倍となる20校程度とするなど、大幅に更新ペースを上げる計画」と方針を述べ、空調更新の状況についてはホームページ等で情報発信する考えも示した。
 令和5年度当初予算には府立学校教育環境整備事業費として22億0371万7000円を確保。普通教室、特別教室等に設置されている空調設備について、耐用年数(設置後13年)を超過したものを更新する。工事内容は室内機・室外機の更新。