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建通新聞社(神奈川)
2023/06/07

【神奈川】横浜市 旧上瀬谷雨水調整池WTOで

 横浜市都市整備局は、米軍から返還された上瀬谷通信施設地区の土地区画整理事業で、2023年度から雨水調整池の築造に着手する。相沢川と大門川、堀谷戸川の雨水調整池築造工事をいずれも第2四半期に公告。相沢川と大門川の築造工事はWTO対象案件、堀谷戸川は議会付議案件となる。いずれも工種は「土木」で、工期は34カ月。本年度予算で土地区画整理事業に87億3050万円を計上し、相沢川流域雨水調整池等整備工事には82億円(2024〜26年度)、大門川流域には25億円(同)、堀谷戸川流域には19億円(同)の債務負担行為を設定した。
 旧上瀬谷通信施設地区では六つの雨水調整池の築造を計画している。
 本年度に築造に着手する三つの調節池のうち、相沢川流域の雨水調整池は地下式プレキャスト構造。縦が約80b、横が約160b、深さが6b程度、貯水容量が約3万3000立方bの規模を想定している。土工量は現段階では20万立方b。土地区画整理事業の事業計画書で宅地内設置とする「3―2号調整池」に当たる。
 設計はオオバ横浜支店(横浜市西区)が担当した。
 大門川流域の雨水調整池は、大型ブロック積み擁壁工3000平方bとブロック積み擁壁工1500平方bで構築する。面積が1万2656平方b、高さが5b程度で、貯水容量は約4万1000立方bの規模となる。事業計画書の「5号調整池」に当たる。
 設計はセントラルコンサルタント(横浜市中区)が担当。
 堀谷戸川流域の雨水調整池は、大型ブロック積み擁壁工3000平方bと延長300bのL型擁壁工で築造する。面積が1万2363平方b、深さが5b程度で、貯水容量は約2万6000立方b。事業計画書の「1号調整池」。
 設計は八千代エンジニヤリング横浜センター(横浜市保土ケ谷区)が担当した。

〜3―1号、設計はオオバ〜

 残る三つの雨水調整池に関して、相沢川流域の「3―1号調整池」(面積5002平方b)は、設計をオオバ横浜支店が担当しているが、施工時期は未定。
 和泉川流域の「4号調整池」は、環境創造局が(仮称)旧上瀬谷通信施設公園の敷地内に、自然地形を生かした調整池として整備する。
 堀谷戸川流域の「2号調整池」(面積3516平方b)は設計・工事の時期は未定としている。
 なお、事業計画書に当初記載があった大門川流域の「6号調整池」は検討の上、整備を取りやめることとした。