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　富山県議会６月定例会は９日開会し、新田八朗知事が提案理由説明を行った。
　県内の経済・雇用情勢では、「景気は緩やかに持ち直している」と指摘。成長戦略会議のプロジェクトチームにおける議論、６つの柱に掲げる取り組みを進めるほか、「物価高克服に向けた生活者や事業者への支援に係る事業の早期執行に努め、経済の回復を後押ししていく」との考えを示した。補正予算で拡充したビヨンドコロナ補助金により、中小企業などの省エネやＤＸ、カーボンニュートラルの推進も支援していくとした。
　２０２７年度中の開館を目指す武道館については、「建設予定地周辺における環境変化や建設費の高騰を踏まえ、機能・規模などの見直しの議論を進めており、夏ごろを目途に基本計画の改定案を取りまとめる」との見通しを明らかにした。
　防災対策では、５月に能登地方で最大震度６強の地震が発生したことを受け、「国に対して、群発地震が県内に与える影響の早急な分析や建築物の耐震化促進のための財政支援を要望した」と説明。今後も関係機関と連携し、地震防災対策に取り組むとした。