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日刊建設タイムズ社
2023/07/03

【千葉】早期完了へ重要性訴え/33年度事業完了目指す/赤目川改修期成同盟会総会

 赤目川改修期成同盟会は6月30日、2023年度総会を茂原市本納公民館1階第1・2会議室で開催した。二級河川南白亀川水系赤目川改修事業の促進に向けた要望活動を含む23年度事業計画など、2議案が承認された。冒頭、あいさつに立った会長の田中豊彦・茂原市長は「JR本納駅周辺などにおける浸水被害軽減のため、赤目川改修は極めて重要」との見解を示し、「早期完了に向け、事業の重要性を関係機関に強く訴える」と意気込んだ。23年度は、大規模特定河川事業における新桂島堰の本体・上部工事、護岸L100m、北法目調節池の排水施設設計・工事のほか、広域河川改修事業の萱場堰護岸L140mと樋管工事に着手する。また、未整備区間の新手樋堰〜国道128号上総橋のL2950mについて、最短で33年度の完了を目指す。
 祝辞に立った常泉健一・茂原市議会議員は、現地視察の成果を踏まえ「護岸の整備や河川の拡幅が着実に進んでいる」と評し、「1年でも早く完了するよう、関係機関に働き掛けていく」と話した。
 23年度事業計画は、赤目川改修事業の促進に向けた要望活動の実施のほか、県事業への協力など。
 会員は茂原市のほか、県長生土木事務所、赤目川土地改良区、豊岡維持管理組合、両総本納普通水利組合、南白亀川愛護会、第1区など各自治会。
 赤目川では、広域河川改修事業として、1995年度から南白亀川合流点〜上総橋のL7700mを対象に法目調節池の建設、橋梁の改築、河道改修が進められている。
 2019年度には、早期に整備効果が発現するよう萱場橋〜新手樋堰のL600mを大規模特定河川事業に設定し、堰および橋梁の改築を集中的に実施している。計画河床勾配は、下流〜中流が1/1150〜1・1700、上流が1/3100。計画流量は毎秒55m3。
 22年度までに、広域河川改修事業区域内の護岸L4610m、法目調節池、道路橋7か所、堰6基、大規模特定河川事業区域内の護岸L370mの整備を完了した。
 住宅市街地基盤整備事業は、23年度に広域河川改修事業に移行した。
 なお、赤目川は1996年9月21〜23日の台風17号により氾濫し、浸水被害が発生。浸水面積は7・87ha。床上浸水8棟、床下浸水50棟の被害を受けた。国土交通省は短期被害を解消するため、南白亀川合流点〜鷺田橋のL2700mを緊急対策特定区間に設定。予算を集中投資し、2003〜07年度で特定区間内の河川改修を完了させた。k_times_comをフォローしましょう
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