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日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/07/04

【埼玉】県本庁舎再整備 大野知事が「次の4年間で絵を」と答弁

 県本庁舎の再整備を巡り、大野元裕知事は「次の任期を与えられれば、4年後には新しい庁舎について絵を描いているところまでは持っていきたい」と県議会の答弁で表明した。庁舎の位置も含めた在り方そのものをゼロから検討し、次の4年間でより具体的な内容を県民に示す。
 知事は、現在ある県庁の器を単に新しくするのではなく「未来の姿を構想する」姿勢を改めて強調した。
 関根信明県議(自民)は、知事が言う「次の4年間で絵が描けるところまで」の具体的なイメージを質問。知事は「具体的なところは次の任期で示したい」と答えつつ、取り組むべき視点には▽行政の新たな働き方▽庁舎の位置を含めた在り方そのもの▽将来における業務の在り方――の3点を並べ、こうした内容の具体化が目安であることを示唆した。
 DX(デジタルトランスフォーメーション)を前提とした場合、県庁舎の位置や在り方は現在と大きく変わる可能性がある。脱炭素社会を実現する環境共生型庁舎なども知事が考える重要な要素だ。
 今後の検討ステップとして、知事は「北部地域振興交流拠点を先行モデルに位置付け、新たな働き方と県庁の未来の姿を見せるショールームとしての整備を行い、必要であれば、県庁舎再整備の検討体制に生かすことも考えたい」と述べた。