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北陸工業新聞社
2023/07/05

【石川】県立能登北部病院新設など/加賀・能登開発促進協議会/24年度要望決める

 加賀地区開発促進協議会(会長・作野広昭県議)と能登総合開発促進協議会(会長・宮下正博県議)の2023年度総会が4日、県議会庁舎で開かれ、国・県に対する2024年度重点要望事業を了承した。
 加賀地区開発促進協議会の総会では、作野会長が「来年3月の北陸新幹線県内全線開業に向け、その整備効果を最大限に発揮するためには万全な準備が必要。地域活性化のためできるだけ多くの事業が実現するよう努力する」とあいさつすると、来賓の馳浩知事は「県内全線開業により地域全体で大きな効果を生むまたとないチャンスが訪れると確信する」と祝辞を述べた。続いて焼田宏明県議会議長、宮本周司財務大臣政務官も祝意を表した。
 重点要望事業は135件(最重点39件、重点96件)。このうち新規事業は最重点要望事項では「小松市における2大交通拠点をつなぐ自動運転バスの導入事業」「都市構造再編集中支援事業(粟津駅周辺地区)」「梯川水系緊急治水対策プロジェクト(鍋谷川)」「同(滓上川)」の4件。重点要望事項では「基幹水利施設予防保全対策事業(大慶寺・山島用水地区)」「農業水路等長寿命化・防災減災事業(小松東部地区)」「同(得橋地区)」「同(木場潟西部地区)」「同(佐野地区)」「水利施設等保全高度化事業(徳光地区)」「県営ほ場整備事業(林・戸津地区)」「同(出合地区)」「老朽ため池整備事業(新川A池地区)」「農業用施設石綿対策特別事業(田尻地区)」の10件。
 能登地区の総会では宮下会長が「能登では過疎化や高齢化、人口減少、医師不足などの課題がある。地方創生や国土強靭化を着実に進めるため、地域経済の下支えとなる社会基盤整備や地域住民の生活環境の改善に取り組まないとならない」とあいさつ。来賓の馳浩知事は令和5年奥能登地震の復旧・復興、能越自動車道、のと里山海道4車線化の整備促進、のと里山空港の活性化、妙成寺の国宝化などに意欲を示した。焼田宏明県議会議長、西田昭二国土交通大臣政務官、宮本周司財務大臣政務官もあいさつした。
 重点要望事業は288件(最重点44件、重点244件)。このうち新規の最重点要望事項は「地域の実情・ニーズに応じた多様な交通手段に対する支援」「県立能登北部病院の新設」「過疎対策事業債ハード分の対象経費の拡大又は解体費用に充当できる交付税措置のある地方債の創設」の3件。
 重点要望事項は「七尾港の賑わい創出」「通常砂防事業(本土寺川)」「同(井田川4号)」「急傾斜地崩壊対策事業(鈴屋地区)」「県営ほ場整備事業(瀬嵐地区)」「同(三室地区)」「同(阿岸地区)」「同(金蔵地区)」「同(若部・本江地区)」「同(熊野西部地区)」「同(敷浪地区)」「担い手育成型ほ場整備調査設計等事業(邑知潟地区)」「老朽ため池整備事業(徳田大池地区)」「同(雁田地区)」「同(能納屋池地区)」「同(赤坂の池地区)」「同(狩鹿野第3地区)」「同(町長池地区)」「同(出萩池地区)」「県営震災対策農業施設整備事業(寺ヶ谷内地区)」「土地改良施設豪雨対策農業(河北潟沿岸地区)」「地すべり対策事業(奥能登第3地区)」「県営基幹水利施設予防保全対策事業(多根地区)」「農村総合整備事業(池崎川第2地区)」「輪島市住宅耐震化促進事業」―の25件。

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