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鹿児島建設新聞
2023/07/05

【鹿児島】輸送・補給基盤の強化/古仁屋港周辺で適地調査/測量・地質から開始

 防衛省は、南西地域での輸送・補給基盤の強化を図るため、2023年度に適地調査を計画している。本県関係では古仁屋港(瀬戸内町)周辺が対象。所管する熊本防衛支局が環境調査や土質調査等の発注に向け手続きを開始した。今後、調査等の内容が固まれば係留施設等の事業計画を作成する。
 本県には、島嶼防衛の観点から奄美大島に陸上自衛隊の奄美駐屯地や瀬戸内分屯地を設置したほか、馬毛島(西之表市)では自衛隊基地とアメリカ海軍の艦載機離発着訓練等を行う施設や種子島でも後方施設の整備が進んでいる。
 周辺国による動きが活発化する中で、本土と奄美大島や沖縄本島、石垣島、宮古島などへの自衛隊基地に円滑な輸送を行うため、輸送・補給基盤の強化を図る必要があり、古仁屋港が候補地となった。
 手続きに入った業務は「海自奄美(5)土質等調査」は陸上と海上でのボーリング調査や解析、地形や水深等の測量を予定。9月4日午後3時からの開札を予定。履行期間は24年3月15日。
 また、「海自奄美(5)環境調査」の履行期間は25年3月15日まで。主な内容は地域概況の把握、現況調査、環境影響評価(予測条件設定、予測・評価、環境保全措置の検討)で、10月5日午前9時30分から見積りを行う。


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