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西日本建設新聞社
2023/07/06

【熊本】概算100億円で新処分場計画 県港湾審

 熊本県地方港湾審議会(会長・竹内裕希子熊本大学大学院教授)が6月29日、熊本テルサであり、長洲港の港湾区域変更案と、八代港の港湾計画変更案を了承した。
 長洲港の内容は、新たな土砂処分場の整備に伴い、港湾区域を拡張するもの。現区域はフェリーターミナルと長洲工業団地を囲む海域だが、港内に土砂処分場がなく、約50`離れた八代港大築島まで海上運搬して処分している状況にある。今回、隣接する名石浜工業団地沖に新しい処分場を建設する計画で、候補地を港湾区域にする必要があることから拡張するもの。
 新処分場は、埋立面積約28f、埋立容量約240万立方bで、概算事業費約100億円を見込む。長洲港内の立地企業や有明海沿岸にある漁港の浚渫土砂も受け入れることにしている。
 八代港は、外港地区の公共埠頭計画・土地利用計画と、大築島地区の廃棄物処理計画・土地造成及び土地利用計画を変更する。
 外港地区では、コンテナ貨物需要の増加に対応するため、コンテナターミナルを現在の5・6fから6・6fへ1f拡張する。拡張部分の0・2fは臨港道路、0・8fは隣接用地となる。隣接用地は港湾関連用地になっているため、コンテナ等を取り扱う埠頭用地に変更する。
 大築島地区は現在、浚渫土砂の処分先として北地区(40f)を供用中、南地区(41f)は次期処分場として整備を進めている。南地区の3工区で護岸工事が概ね完成しているが、残る護岸で海底地盤の土質が想定以上に軟弱と確認されたため、安定した護岸位置に見直す。これにより南地区の海面処分用地は33・4fに縮小される。 

提供:西日本建設新聞社
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