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鹿児島建設新聞
2023/07/14

【鹿児島】島原・天草・長島架橋構想/地震・風観測を継続/調査再開を国に要望

 島原・天草・長島架橋構想の推進は、鹿児島、熊本、長崎の関係3県が共同で実施している。2022年度から本県が調査を担当。橋梁設計に必要な基礎データ蓄積に向け、地震(川崎地質)と風(千代田コンサルタント)の観測を継続する。さらに機運醸成に向けた取り組みや県開発促進協議会等が国土交通省に対し行う調査再開の要望活動も継続する。
 架橋区間は、長崎県島原半島から熊本県天草(早崎瀬戸)間の約4500m(島原〜天草架橋)と熊本県天草から鹿児島県長島(長島海峡)間の約2000m(天草〜長島架橋)を中心とした島原道路、島原天草長島連絡道路を結ぶ。
 これまでの経緯をみると、1994年12月に地域高規格道路の候補路線に指定され、構想実現に向け国が96年度から、環境基礎調査や経済調査等を実施。2008年度以降は行われていない。
 16年3月には国土形成計画(全国計画)に「湾口部、海峡部等を連絡するプロジェクトについては長期的視点から取り組む」、また、九州圏広域地方計画では、「長崎、熊本、鹿児島の3県にまたがる九州西岸地域における多様なネットワークの形成による交流・連携機能の強化を図る」と示された。
 さらに、21年7月に「九州地方新広域道路交通ビジョン・計画」を策定。島原天草長島連絡道路は高規格道路等の役割が期待される路線として構想路線に位置付けられた。
 調査状況は3県共同で、早崎瀬戸(島原〜天草間)と長島海峡(天草〜長島間)で、地震、風観測の自然条件調査を継続している。


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