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建設経済新聞社
2023/07/20

【京都】スマート区役所構想で中間報告 庁舎の空きスペースに 外部機関の設置検討も

 京都市は、市民の利便性向上や業務の効率化などを目的に区役所業務のデジタル化などを図る区役所のスマート化を進める。
 19日開催の市会文教はぐくみ委員会に「スマート区役所構想」の中間報告を行った。
 市民の利便性向上として、行政手続きのオンライン化・デジタル化を進め、〈行かない〉〈書かない〉〈待たない〉窓口の実現を目指す。これまでは〈行かない〉〈書かない〉窓口の取組を先行して進めたが、今後は〈待たない〉窓口の取組にも注力。オンラインで窓口等の予約が可能なシステムを導入する。8月1日からサービスを開始し、対象業務を順次拡大する。
 職員が発信する窓口の混雑状況を市民がWEB上で確認可能なシステムを導入。全区・支所の市民窓口課で8月22日からサービス開始予定。
 西日本電信電話梶iNTT西日本)京都支店との連携協定の下、右京区役所市民窓口課では、窓口ICT化の実証実験(転入・転居・転出、住民票の写し等各種証明書、印鑑登録申請)を8月29日から11月30日まで実施し、効果を検証する。
 業務の効率化として、情報システムの最適化を図るなどし、真に職員でなければできない業務に職員の力を振り向ける。
 これら区役所業務のデジタル化に伴って生じる庁舎の空きスペースについては、市民の利便性向上や行政コストの節減を念頭に、外部機関の設置も含めた大きな視野での検討を進める。
 庁舎スペースの有効活用は、現在新庁舎整備を進める西京区役所を含め、有効活用を検討する。