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日刊建設タイムズ社
2023/07/24

【千葉】P―PFIなど検討/吾妻公園の整備を具体化/木更津市 飛行場周辺まちづくり実施計画検討委

 木更津市は21日、2023年度第1回木更津飛行場周辺まちづくり実施計画策定検討委員会を市役所駅前庁舎8階防災室・会議室で開催した。委員会は、木更津飛行場周辺まちづくり基本構想・基本計画における4つの重点地区のうち、吾妻公園の実施計画の策定に向けて検討を行う市長諮問機関。10月上旬の第3回委員会で骨子案を提示し、住民説明会やパブリックコメントを経て24年2月上旬に答申を受け、同月下旬の策定を目指す。Park―PFIなど民間活力の導入の可能性を探るほか、公園内に整備する文化芸術施設については従来方式のほか、DB方式やDBO方式を検討する。
 冒頭、渡辺芳邦市長は「整備における課題・条件、文化芸術施設の構成・規模・概算事業費について検討いただく」と述べた。
 具体的な検討事項は▽吾妻公園全体の施設配置=利用しやすい公園となるような各施設の配置、駐車場の位置・台数、幹線道路からの進入路、園内通路、交通公園やキッズバイクゾーンの規模、設置遊具、民間活力の導入範囲・内容▽文化芸術施設の機能・諸室=ホール内部の舞台・メインエントランス・搬入口の配置、公民館・図書館の規模・配置、ホワイエ・市民交流スペースの配置、展示スペースの規模・内容▽事業手法、概算事業費=従来方式・DB方式・DBO方式、精度の高い概算事業費。
 基本構想・基本計画では、吾妻公園の事業スケジュールについて、24年度の事業者選定準備、25〜27年度の設計・工事を想定した。
 事業費として▽設計など=約7億4100万円▽文化芸術施設=約88億3200万円▽大屋根広場=約3億6000万円▽駐車場=約2億8100万円▽公園・広場整備=約5億3000万円――と概算。
 文化芸術施設については▽ホール=2500u、可動式客席700席、舞台、控え室▽中央公民館=1000u、事務室、会議室、多目的室▽図書館=2400u、開架スペース、書庫スペース▽共有=2400u、市民交流スペース、ホワイエ、トイレ、機械室――などとした。
 委員長の北野幸樹・日本大学教授と副委員長の土田寛・東京電機大学教授は、まちづくりとして進めていくためには、吾妻公園の範囲だけでなく、周辺を含めた検討が求められると指摘した。
  実施計画策定までのスケジュールは▽9月4日=第2回委員会(公園全体の整備方針、文化芸術施設の構成、公園内施設の機能と規模、平面計画・動線計画案の提示)▽10月上旬=第3回委員会(実施計画骨子案、民間事業者へのヒアリングを踏まえた修正)▽同月下旬=実施計画策定に向けた住民説明会、第4回委員会(住民説明会を踏まえた修正、実施計画素案について)▽12月14日〜24年1月12日=実施計画素案パブリックコメント▽2月上旬=第5回委員会(パブリックコメント結果について、実施計画案について)、実施計画案について市長答申▽同月下旬=実施計画策定▽実施計画策定後=基本設計など。
 検討委員会は、学識経験者、関係団体代表者、公募市民、市職員の10人で構成。
 吾妻公園は吾妻1―4にある。敷地面積は4・12ha。市街化区域、第一種住居地域、第二種高度地区に位置し、建蔽率60%、容積率200%。
 「木更津飛行場周辺まちづくり実施計画(吾妻公園)策定支援業務」は、日建設計が24年3月15日までの納期で担当している。

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