トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2023/08/01

【徳島】徳島県 第2次自転車活用推進計画素案まとまる 

 徳島県は、第2次自転車活用推進計画の素案をまとめた。計画期間は2023〜27年度までの5年間。27年度完成予定の大鳴門橋自転車道の完成を見据えて、自転車の活用による地域活性化を推進する。大鳴門橋自転車道や既設自転車道約50`の再整備、徳島Tラインルート整備などを通じて「自転車王国とくしま」の実現を図る。
 大鳴門橋自転車道は徳島県と兵庫県が総事業費約58億円をかけ整備する。同橋は橋長1629b、幅25b、4車線の3径間2ヒンジ補剛トラスつり橋。徳島側の延長は約半分で幅員は4b。県はトラス空間を使う歩行者道幅1・5b、自転車道幅2・5bの整備に23〜27年度継続費として28億円を投入する。本年度は詳細設計などを進める。
 工事は24〜26年度に自転車道の床版や防護柵の製作と設置、26〜27年度ごろ、県の施設・渦の道改修工事や設備工事を進める。橋は本州四国連絡高速道路会社が管理しており、詳細設計・施工業務は同社に委託する。本四高速は自転車道構造の緩衝工、伸縮装置、鋼床版、縦桁支承検討をブリッジ・エンジニアリング(神戸市中央区)、徳島県は鳴門側アンカレイジに至る橋長約50bのアプローチ橋設計をエスシー企画(徳島市)に委託した。
 大鳴門橋自転車道は淡路島一周自転車道(アワイチ)と四国一周1000`の結節点。県内は鳴門徳島自転車道約32`や阿南徳島自転車道約18・3`の大規模自転車道の継続的な維持管理の他、市街地などで自転車通行空間や交通結節点の自転車利用環境を整備する。同区間内には舗装のひび割れや雑草のある区間があり、ロードバイクの走行に適さない区間の管理と整備を徹底する。
 鳴門市から阿南市、吉野川沿いを結ぶTラインは、高低差の少ない初心者の練習コースとし、吉野川に架かる46橋の博物館(現有の橋梁)を巡るブリッジサイクルツーリズムを推進する。札所や遍路小屋にサイクルスタンドを設置して、札所を巡る4コースの整備を推進する。
 徳島市中心部付近では自転車通行空間の整備、自歩道内のカラー舗装など、自転車専用通行帯の整備を推進する。ゾーン30、車道部への自転車レーン設置を行う。
提供:建通新聞社