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建設新聞社
2023/08/03

【東北・青森】日総研が受託候補/八戸市体育館建替の基本計画

 八戸市は、老朽化が進行している八戸市体育館の建て替えに向け、基本計画および事業手法検討調査業務の委託先選定へ公募型プロポーザルによる選定を進めた結果、受託候補者に日本総合研究所を選定した。参加者3社による評価で最高点となる341点を獲得。委託金額上限2000万円(税込み)で7日にも随意契約する。履行期限は2024年1月31日まで。
 業務内容は、公園施設(体育館等)再整備の基礎調査・概略検討等、再整備管理運営に係るPPP/PFI導入可能性調査など。建設場所は八戸市売市輿遊下3(長根公園内)の現体育館に隣接するスケートリンク一帯を見込み、都市公園法に基づく建ぺい率などから、建築可能な面積の上限は8879平方b。内部は、メーンアリーナがバスケットボールコート1面(806平方b)換算で3面、サブアリーナが1面を設置するほか、観客席もメーンアリーナが1500席以内、サブアリーナが500席以内とする。また、屋内プールは、新体育館の中に集約し、これまでの25b×7レーンとしていた案を競技団体などからの意見を参考に8レーンで検討する。
 そのほか、柔道場は試合場サイズ(64平方b)2面分程度、剣道場は試合場サイズ(121平方b)2面分程度、トレーニングルームは現状(717平方b)と同程度。会議室や器具庫、スタッフルーム、更衣室、シャワー室、医務室、多目的室およびキッズルームなどの必要な施設の整備を検討する。
 建て替え・運営手法については、市が自ら建て替え等を行う従来型手法のほか、PFI、BTO、BOT、BOO、BTの各方式等の導入についても検討するとしている。
 今後、調査結果などを基に事業手法を決定し、基本設計や実施設計に着手、早期の着工を目指していきたいとしている。
 八戸市体育館は、1963年に竣工したSRC造3階建て、延べ6876・02平方bの施設で老朽化が進行しており、以前の震災の際に災害復旧などを行ったものの、旧耐震基準の施設であることから2015年度に耐震診断を実施。Is値が0・54となったため「八戸市体育施設整備検討委員会」(会長・宮越直幸八戸工業大学教授)を設置し、改築へ向けた準備を進めている。なお、耐震診断はカトー建築設計事務所が担当した。

 提供:建設新聞社