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日刊建設タイムズ社
2023/08/10

【千葉】駅前広場などが対象/再整備検討業務を公告/柏市 柏駅東口駅前

 柏市は、柏駅東口駅前を対象に、駅前広場の再整備、連鎖的市街地更新スキーム、建て替えなど誘導のインセンティブなどについて検討を行う。9日には「柏駅東口駅前再整備検討業務委託」の事後審査型制限付き一般競争入札を公告した。24〜29日に入札書の提出を受け付け、30日に開札する。履行期間は2024年3月29日まで。
 柏駅東口は、1956年の駅前通り防火建築帯の完成後、55年ごろから64年ごろにかけての駅前通り整備、73年のそごう柏店・スカイプラザ柏・柏駅前第一ビル・ダブルデッキの供用開始、市街地再開発事業などにより、街並みの形成が進んだ。その後も、駅周辺への百貨店の進出などで、県北西部の広域的な商業拠点となった。2016年にそごう柏店が閉店したが、多くの来訪者でにぎわっている。
 駅前広場は、ダブルデッキが老朽化しているほか、歩行スペースが少なく、レーン分離が分かりづらいなどといった使いづらさが課題となっている。
 3月に開催した「第3回柏駅東口未来検討委員会」においては、旧そごう柏店、スカイプラザ柏、柏駅前第一ビルなどを連鎖的に建て替え、計画的に更新した場合の4つのケーススタディが提示された。3棟、総延べ床面積約10万uを解体する場合の費用に約55億円、従前と同等の10万uの建物を建築する場合の費用に約500億円、建物の修繕費に年間約11億円を試算。
 市が取り組むべき2年程度の短期目標として、連鎖的建て替えのきっかけとなる敷地の早期確保に向けた各種施策の検討および地権者等との調整、スマートシティなど未来への期待と可能性を追求する先進的な取り組みの検討などが挙がっている。中・長期的には、都市計画などによる規制や緩和の検討、公共施設の再編に向けた検討と整備、鉄道事業者との連携、マネジメント組織の検討などを行う。
 5月に公表した「柏駅東口みらいビジョン」では、多世代のニーズを満たす機能の充実、駅前空間の整備、駅を起点とした人の流れが街へ波及するネットワークの構築などが必要とした。また、「未来のすがた」の方向性として、「人を惹きつける魅力」「広がりある高い回遊性」「みどり豊かなゆとりある空間」を掲げた。k_times_comをフォローしましょう
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