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秋田建設工業新聞社
2023/08/10

【秋田市】山手台二丁目の法面で応急工事と復旧設計/臨時補正に事業費計6,100万円

 秋田市都市計画課は、7月の記録的大雨で被災した同市山手台二丁目の法面崩落および道路損傷に関し、8月臨時補正予算案に応急本工事費および災害復旧設計業務委託費6,100万円を計上した。内訳は応急工事費2,100万円、設計費4,000万円。21日に予算が議決されれば、今月中に工事や設計を公告する予定。本復旧工事は来年度の前半に災害査定を受け、早ければ6月補正予算案に工事費を計上したい考え。

 秋田市山手台地区の東側では、7月15日に住宅街の市道山手台14号線に長さ数十cmのひびが確認され、16日午前にはその近くの斜面が一部崩落したとみられている。崩落幅は約120m。法面下の市道上北手百崎2号線にも亀裂が入っている。

 山手台は高台にあり、法面のすぐそばに立地する住宅の基礎部分が地面から離れてむき出しの状態になったという。崩落箇所には住宅8棟があり、一部の住民は一時避難した。現在、法面の段差部分にはブルーシートを貼って保護しているほか、市道はいずれも通行止めになっている。

 応急復旧工事では、法面に横ボーリングを施して地下水位を低下させるほか、市道には大型土のうを設置する予定。災害復旧設計では本復旧に向けた設計を行い、法面下の杭打ちや市道の押え盛り土といった具体的な工法を検討する。

提供/秋田建設工業新聞社