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建通新聞社(神奈川)
2023/08/17

【神奈川】横浜市 北部汚泥Cで分離液処理施設増設

 横浜市環境創造局は、北部汚泥資源化センターの分離液処理施設の増設で、躯体を築造する土木工事を2024年度下半期に発注する予定でいる。機械・電気工事は別途発注して26年度に着手。29年度の供用開始を目指す。実施設計(詳細設計)をNJS横浜事務所(横浜市中区)に委託した。履行期限は24年10月31日。
 北部汚泥資源化センターは、▽都筑▽港北▽神奈川▽北部第一▽北部第二―の五つの水再生センターで発生する汚泥の集約処理を行う施設。汚泥処理の過程で発生する分離液は、高濃度の窒素、リンを含むため、分離液処理施設で処理を行った上で、水再生センターに返流し、一般下水に混合して再度処理をした上で放流する。
 分離液処理施設は、最初沈殿池と反応タンク、最終沈殿池で構成する。修正bardenpho(バーデンフォ)法という全国でも珍しい処理方式を採用し、3系列が稼働している。
 今回、4系列目の反応タンクと最終沈殿池を増設する。躯体は鉄筋コンクリート造で、規模は長さ107b、幅23b、高さ12b。1日当たり約2500立方bの処理能力となる計画だ。
 躯体を築造する土木工事を24〜27年度に、機械・電気設備工事を26〜28年度に進める。22年度に実施した公共事業評価によると、土木工事費は約21億円、機械・電気工事費は約24億円と試算している。
 1系列増設するのは、分離液の水質が当初計画より高濃度になったため、設備に高い負荷をかけ処理を行っており、既設系列の躯体と設備が劣化してきているからだ。改修に当たっては、稼働を停止する必要がある。1系列ずつ改修するとして、残る2系列で現行と同様の処理能力を確保するのは困難であるため、新たな系列を増設。処理能力に余裕を持たせて、改修に当たって1系列の稼働を停止しても残る3系列で処理できるようにする。
 北部汚泥資源化センターの所在地は鶴見区末広町1ノ6ノ1。

提供:建通新聞社