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建設経済新聞社
2023/08/22

【京都】史跡恭仁宮跡の保存・活用 計画策定委員会設置へ

 木津川市教育委員会は、史跡恭仁宮跡の保存・活用に向け、計画策定委員会を設置する。
 恭仁宮跡(木津川市加茂町の国道163号沿い)は、奈良時代に聖武天皇が天平12年(740年)から足かけ5年間営んだ宮跡。後に山城国分寺に施入された。大極殿の基壇や国分寺塔基壇が残り、発掘調査によって2つの内裏や朝堂院等が見つかっている。
 木津川市教委は、平成28年3月策定の木津川市文化財保存活用基本計画において、「史跡恭仁宮跡(山城国分寺跡)の公有化を進めるとともに、市民の憩いの場、観光スポット・歴史学習の場としての環境整備を進める」としていた。
 史跡恭仁宮跡保存活用計画策定委員会の設置に向け、条例制定を計画している。
      ◇      
 京都府教育委員会は、史跡恭仁宮跡の特別史跡への昇格を目指し、歴史的価値と地域の魅力を発信する活用整備の検討を進めている。
 令和4年度6月補正予算に関連費用を新規事業化。恭仁宮跡を広く知り・触れるための環境整備や府南部地域振興の拠点とするための検討作業や、恭仁宮フォーラム(令和5年2月4日)を開催するなどし、地元の機運醸成を図った。
 また木津川市やお茶の京都DMOらが参画した恭仁宮活用整備検討協議会を設置。令和4年9月、11月に協議会を開催するなどし、発掘調査の成果等について、歴史的価値の共有を図った。
 国指定史跡恭仁宮跡の活用整備に向けた基礎調査業務をパスコ京都支店(京都市中京区)に委託し進めた。
 令和5年度に入り、恭仁宮活用整備内容検討支援業務について、公募型プロポーザル方式で業者選定し、地域計画建築研究所(アルパック/京都市下京区)に決定。令和5年5月に699万6000円で随意契約した。