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日刊建設タイムズ社
2023/08/21

【千葉】12月に実施方針公表/DBで上烏田配水池更新等/かずさ水道広域連合

 かずさ水道広域連合企業団は、設計・施工一括発注(デザインビルド)方式による上烏田浄水場配水池等整備事業の実施方針を12月に公表する方針を示した。順調に推移すれば、2024年3月に事業者を選定するための公募型プロポーザルを公告し、6月に提案書の提出を求め、9月に事業者を決定。10月に基本協定を締結する運び。1〜3号配水池の更新などを28年度までに完了させる想定だ。工事では、3号配水池を解体し、跡地に新設3号配水池と新設第5号接合井の複合施設を建設した後、1号配水池および2号配水池の現地更新を行う。
 上烏田浄水場配水池等整備事業は「君津地域水道事業統合広域化基本計画」「施設統廃合事業(上烏田浄水場配水池等整備事業)実施計画」「施設統廃合事業上烏田浄水場配水池等更新基本設計」に基づくもので、「上烏田(木更津市)、久保・北子安(君津市)、上飯野(富津市)配水区域の統廃合」として上烏田配水区域を拡大することとなっていることに伴い、耐震化を図りながら拡大する配水量に見合った配水池などを整備する。
 上烏田浄水場は、木更津市上烏田357―2ほかに所在。1970年度の給水開始。水源は、地下水および、第5接合井における水道用水供給事業からの受水。1日最大配水量(2022年度認可値)は1万8668m3。地下水の浄水方法は、除鉄・除マンガン。配水方式は自然流下およびポンプ加圧。送水方式は中台浄水場への自然流下で、1日最大送水量1万8000〜2万m3。
 既存の配水池はPC造円筒型、φ23・1m、有効水深6m、有効容量7500m3(2500m3×3池)。基礎はRC杭φ300o。北側から1号配水池、2号配水池、3号配水池の順に配置されている。
 更新により、有効容量1万200m3(3400m3×3池)とする計画。
 新設3号配水池は、上部に最大容量2000m3の新設第5号井の機能を有した2階建て構造とする。PC造一部(内柱、天井)RC造円筒型、φ23・4m、杭基礎。有効水深は、上部5・2m、下部8・2mの計画。
 新設1号配水池および新設2号配水池は、PC造円筒型、φ23・1m、有効水深8・2m、杭基礎。
 そのほか、場内配管φ200〜900oL約400mの整備、場内整備、緊急遮断弁・電線管路・第5接合井制御設備・電気計装設備の移設等の対応、樹木の撤去などが必要となる。
 なお、1号配水池および2号配水池の更新の際には新設3号配水池のみで配水を行うことになるが、新設第5接合井で十日市場浄水場と大寺浄水場からの水道用水を受水することから、配水は滞らないものとみている。
 
事業者選定支援業務を18日に公告
 
 18日に、事業者選定アドバイザリー業務委託の事後審査型制限付き一般競争入札を公告した。29日までの入札参加申請期間、9月4日と5日の入札書提出期間などを経て、6日に開札する。委託期間は24年12月20日まで。
 事業者との契約締結までの支援等を行うもので、業務内容は、実施方針の策定および公表支援、入札関係書類(募集要項、提案書作成要領および様式集、要求水準書、事業者選定基準、基本協定書案、事業契約書案)の作成支援、説明会の開催支援、入札関係書類への質問回答および公表支援、入札・事業者選定関係作業の支援、契約の締結に関する支援、事業者選定委員会の運営支援、2階建て配水池基礎杭構造計算など。
 実施方針は、事業に参画する意向を有する民間事業者に事業内容を伝えるために作成するもので、事業概要、募集および選定に関する事項、事業者の募集・選定スケジュール、民間事業者の責任の明確化など事業の適正、公共施設などの立地および規模・配置を示す。 
 また、デザインビルド方式で発注するための概算費用算定に当たり、3号配水池の構造が特殊で、基礎杭の費用算出が困難であることから、動的非線形解析により基礎杭の構造(杭種、杭径、杭長、必要本数など)を設定し、杭の概算費用を算定する。施設の重要度はランクA1とし、レベル1・レベル2地震動に耐え得る構造とする。

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