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秋田建設工業新聞社
2023/08/24

【秋田】「生保内〜卒田」で政策目標案など/24日に東北地方整備局で東北地方小委員会

 社会資本整備審議会(社整審)道路分科会の東北地方小委員会が24日に東北地方整備局で開かれ、高規格道路「盛岡秋田道路」の「生保内〜卒田」のうち、計画段階評価に入る11kmについて審議した。今後、小委員会3回、アンケートなどの意見聴取2回を実施。第3回小委で意見聴取結果を確認するほか、対応方針案(概略ルート、構造等)を固める。 

 計画区間は、大仙市と盛岡市をつなぐ盛岡秋田道路のうち、仙北市田沢湖地区と角館地区を結ぶ延長約11kmの2車線区間。東側では平成14年に橋場改良(L700m)、西側では平成25年に角館バイパス(L6.1km)が開通している。

 当該区間は線形不良箇所の連続や堆雪による幅員の狭小、沿道の出入りなどにより安全で円滑な交通に支障をきたしているほか、迂回路もないため物流では線形不良箇所で荷崩れが発生し、通行止めの際などは出荷停止などの損失が発生している。医療面では救急搬送環境に急カーブが多いため横揺れが発生して患者の負担になっているほか、観光面では移動時間がかかるため、クルーズ船の寄港時などに角館などへの滞在時間が不足している。

 このような課題を踏まえ、政策目標案として◇円滑・安全な交通環境の確保 ◇信頼性の高い道路ネットワークの確保 ◇安定した物流ルートの確保 ◇安定した救急搬送環境の確保 ◇観光振興の確保―の5点を設定している。

 今後、1〜2カ月をかけて地域住民や道路利用者、企業などを対象としたアンケートを実施するほか、県や自治体、関連する団体にヒアリングも行う。

 なお、今年度は道路概略検討業務をセントラルコンサルタント、環境調査業務を東北緑化環境保全に委託している。

提供/秋田建設工業新聞社