トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日刊建設タイムズ社
2023/08/25

【千葉】連携「密」に3拠点/整備は民活導入も視野/かわまち登録伝達式開催/関東地方整備局

 関東地方整備局は24日、かわまちづくり支援制度において「印旛沼・印旛放水路かわまちづくり計画」が登録されたことに伴う登録証伝達式を、千葉市役所高層棟4階幹部会議室で執り行った。堀内輝亮・河川部地域河川調整官が、神谷俊一・千葉市長に登録証を手交した。神谷市長らは、国、河川管理者の県、3市の連携を密にし、民間事業者や地域住民の協力を得て、花見川(花島公園周辺)、新川(県立八千代広域公園周辺)、西印旛沼(佐倉ふるさと広場周辺)における親水護岸など水辺拠点整備を進めていくと宣言した。堀内河川調整官は、かわまちづくりの支援制度や登録状況について説明し、各地域のにぎわい創出に向けた水辺ネットワークの充実に期待を寄せた。
 あいさつに立った神谷市長は「市では初の登録となった」と話し、「今回の登録が広域的な連携につながる」との見解を示した。また、今後について「河川管理者の県と協力するとともに、民間活力の導入も検討し、水辺拠点整備を進めていく」と意気込んだ。
 服部友則・八千代市長は、新川の水辺拠点に関して「新川千本桜をメインコンテンツとした遊覧船観光が行えるよう、阿宗橋、防災道の駅『やちよ』、県立八千代広域公園に船着き場を整備する」と話した。
 西田三十五・佐倉市長は、2020年4月に公表した観光グランドデザイン「観光Wコア構想」について説明。印旛沼周辺への来訪者数の増加や回遊性の向上を目指すとし、「構想に基づき、佐倉ふるさと広場に水辺空間を生かした観光拠点を整備する」と話した。また、「千葉市と八千代市における拠点との面的整備が必要」との見解を示した。
 伝達式には、前田尚志・県県土整備部河川環境課長も出席した。
 印旛沼・印旛放水路かわまちづくり計画の期間は、24〜28年度。計画により「印旛沼流域水循環健全化計画」や「印旛沼流域かわまちづくり計画」に基づく取り組みを広域に拡大させ、水辺活用によるにぎわいの創出を図る。
 県は、この取り組みに対し、親水護岸など必要な河川管理施設の整備のほか、河川空間において営利活動を実施する場合には、河川占用敷地許可準則22条に基づく都市・地域再生等利用区域の指定などの支援を実施していく。
 水辺拠点整備の内容は以下の通り。
【花見川(花島公園周辺)】
 ▽県施工=水辺近接のスロープ・階段など親水護岸
 ▽千葉市施工=船着き場、艇庫、駐車場、観光拠点施設、駐輪場、案内看板など
【新川(県立八千代広域公園周辺)】
 ▽県施工=水辺近接のスロープ・階段など親水護岸
 ▽八千代市施工=駐輪場、案内看板など
【西印旛沼(佐倉ふるさと広場周辺)】
 ▽県施工=水辺近接のスロープ・階段など親水護岸
 ▽佐倉市施工=親水デッキ、駐車場、観光拠点施設などk_times_comをフォローしましょう
times