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滋賀産業新聞
2023/08/28

【滋賀】中部清掃組合 クリーンわたむきの長寿命化整備

 東近江市、日野町、竜王町の1市2町で構成する中部清掃組合は、既存のごみ処理施設「クリーンわたむき」(日野町北脇1―1、07年供用開始)の長寿命化を図るため「施設整備発注支援業務」を今年度から進める。
 23日に開催した組合議会定例会で、24年度の債務負担行為として、施設整備発注支援業務委託料633万5千円を盛り込んだ組合一般会計補正予算(第1号)の議決を得た。今年度から来年度にかけて同業務を行ない、早ければ来年度から長寿命化に向けた設計と工事を発注し実施する。
 ごみ処理施設「クリーンわたむき」は、▽「ごみ処理施設」(可燃ごみ、可燃性粗大ごみの焼却処理施設)が処理能力=180d/日(60/24h×3炉)、処理方式=流動床式ガス化溶融、▽「リサイクルセンター」(白色トレイの梱包・紙パックの圧縮梱包・古紙類の貯留・剪定枝の破砕処理)が処理能力=1・9d/日、処理方式=圧縮梱包・剪定枝破砕。敷地面積は約1万5004平方b。竣工はいずれも07年(平成19年)3月26日。
 組合では、この「クリーンわたむき」に代わる新ごみ処理施設の建設に向けて、18年度に立ち上げた「新ごみ処理施設建設候補地検討委員会」(学識経験者・専門家・行政で構成)からの報告を19年度に受け、管理者会において建設候補地を決定。その後、候補地と協議を進める考えだったが、コロナ禍の影響などにより進んでいない。
 このため、20年度当初予算から計上した新ごみ処理施設建設に係る施設整備基本計画策定・施設基本設計及び環境影響評価業務委託料などは、未執行のまま再計上を繰り返しているため、地元の了解を得て長寿命化を決定した。今後は、現施設の長寿命化を図りつつ、新施設の建設に向けた業務を鋭意進める。
 中部清掃組合は、東近江市・日野町・竜王町から発生するごみを共同で処理するための特別地方公共団体。施設は、「クリーンわたむき」のほか、能登川清掃センター粗大ごみ処理施設(東近江市種町528)、能登川リサイクルセンター(同所)、安土最終処分場(近江八幡市安土町上出992)がある。
 10年(平成22年)3月21日に構成町の安土町が近江八幡市と合併し近江八幡市が構成市に加わったが、同市新ごみ処理施設建設に伴い17年(平成29年)3月31日に同市は脱退。19年(平成31年)4月1日からは東近江市の旧愛東町・旧湖東町地区の一般廃棄物の搬入が開始されている。

提供:滋賀産業新聞