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建設新聞社
2023/08/29

【東北・宮城】総事業費が50億増/県民会館の事業計画

 宮城県は27日、移転整備に取り組む県民会館・NPOプラザ複合施設に関する県民説明会を開き、基本設計概要や総事業費が約50億円増額し300億円を超える見通しとなったことなどを示した。基本・実施設計は石本建築事務所が作成中。管理運営はシアターワークショップが担当する。
 建設場所は仙台市宮城野区宮城野2の301の1の一部地内で、都市計画道路・元寺小路福室線沿いとなる仙台医療センター跡地の約5万3200平方b。
 基本設計によると、施設規模は基礎免震構造を採用するSRC一部RC、S造地下1階地上5階建て、延べ約2万8300平方b。
 集積する機能は、約9000平方bのホール、約3800平方bの創造・育成・連携拠点部門(スタジオシアター、スタジオ等)、約600平方bのNPO部門(交流サロン、NPOルーム等)、約4300平方bの交流・コミュニティ部門(ギャラリー・会議室等)、約1万0600平方bの管理運営部門(事務室、廊下、機械室等)。
 ホールは1〜4階までで約2200席を確保し、東北初となる主舞台開口約18b×奥行18bの四面舞台などを備える。1〜2階のスタジオシアターは最大約600席、1階のスタジオは最大約300席を設ける。
 環境配慮に関してはZEB化を目指すほか、ユニバーサルデザインを取り入れる。
 先月から実施設計と管理運営計画の検討に着手。2024年度には実施設計完了と管理運営計画の策定、新築工事発注手続きなどを実施。25〜27年度に新築工事を行い、28年度内の開館を目指す。

 提供:建設新聞社