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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/08/30

【群馬】県農村整備課 地籍調査 13市町村17地区がC工程着手


県農村整備課が示した2023年の市町村別地籍調査実施計画によると、年度内に地籍図根三角測量を開始する地域は13市町村17地区となることがわかった。これまでに地籍調査が完了したのは4町村となっており、現在、20市町村で調査を進めている。(※3面に関連表)
地籍調査は市町村が事業主体となって実施している。調査の実施にあたっては、全体事業計画や年度計画の策定、関係機関との調整および国土調査法に規定される手続などを行う事業計画(A工程)から始まり◇準備(B工程)◇地籍図根三角測量(C工程)◇地籍図根多角測量(D工程)◇一筆地調査(E工程)◇地籍細部測量、一筆地測量、地籍図原図作成(F工程)◇地積測定(G工程)◇地籍図、地籍簿作成、閲覧(H工程)−で進めていくこととなる。このうち、C〜H工程については、測量会社などに委託を行うことができるほか、各事業主体においても工程管理および工程検査を行っている。また、所有者の現地立会いが原則であることから、地籍調査推進委員会などを設置し調査趣旨の徹底と協力を求め、スムーズな推進を図ることが必要となる。
23年度にC工程に着手する、またはしている地区は◇高崎市=中里W(調査面積0・06km2)、水沼Y(同0・05km2)、(岩崎T(同0・07km2)◇桐生市=菱町の一部7(同0・10km2)、水沼の一部8(同0・11km2)◇太田市=新田下江田町・新田中江田町・粕川町の各一部(同0・14km2)◇渋川市=北牧U(同0・22km2)、津久田Y(同0・39km2)◇藤岡市=鬼石V(同0・24km2)◇安中市=瀧名田の一部U・中河原(同0・23km2)◇榛東村=新井の一部3(同0・35km2)◇吉岡町=大久保4(同0・16km2)◇南牧村=千原(同0・38km2)◇嬬恋村=上ノ原・堰下(同0・20km2)◇東吾妻町=岩下の一部3(同0・41km2)◇昭和村=貝野瀬X(同0・10km2)◇みなかみ町=相俣[(同0・66km2)−の17地区。全ての地域で年度内にF工程の一部に取り掛かり、24年度にはH工程まで行う予定。
県内では地籍調査を20市町村で実施しており、23年7月現在で全て完了しているのは草津町、高山村、玉村町、明和町の4町村。継続して調査を実施しているのは◇前橋市◇高崎市◇桐生市◇伊勢崎市◇太田市◇沼田市◇館林市◇渋川市◇藤岡市◇富岡市◇安中市◇みどり市◇榛東村◇吉岡町◇上野村◇神流町◇南牧村◇甘楽町◇中之条町◇長野原町◇嬬恋村◇東吾妻町◇川場村◇昭和村◇みなかみ町◇大泉町−の26市町村となっている。このうち前橋市、沼田市、甘楽町、中之条町、長野原町、川場村は休止中としている。
一方で、調査に未着手なのは下仁田町、片品村、板倉町、千代田町、邑楽町の5町村。なお、地籍調査の円滑化・迅速化などを図るため、20年に閣議決定した第7次国土調査事業十箇年計画には5町村も含まれている。
国土調査は、国土調査法および国土調査促進特別措置法に基づき行われているもの。国土の実態を科学的かつ総合的に調査し、国土の開発、保全並びにその利用の高度化に資するための基礎資料を整備するための調査となっている。