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日刊建設工業新聞
2023/09/04

【鳥取】9月補正は総額250億円規模/台風7号被害の本復旧など/災害対策としては過去最大

 平井伸治知事は8月31日、台風7号の被害対策を盛り込んだ「9月補正」の規模が総額250億円に上る見通しを示した。風水害対策予算としては昭和62年の台風19号被害(235億円)以来、過去最大。
 同日の定例会見で平井知事は「被害は甚大で、全庁を挙げて復旧対策を進め、少しでも早く仕上げたい」と説明。予算編成中の9月補正には、台風7号と7月13日の大雨による被害の本格復旧費を中心に追加する。9月補正のうち35億円は専決処分した予算。
 8月30日現在、台風7号による被害状況は、公共土木施設と農林業施設を合わせて県下234億円を上回り、いずれも過去20年で最大だという。
 公共土木施設の被害は177億円で、うち県管理施設は158億円(河川288件、砂防47件、道路103件、港湾4件)。
 また、林道と林業専用道に28億円、農地と土地改良施設も28億円の被害を受けた。
 県土整備部によると、公共土木施設は本復旧費約170億円を9月補正に要求する方向で調整中。このため、専決した26億円と合わせ190億円規模で復旧対策に当たる見通し。
 9月補正は今後、知事査定を経て18日開会予定の9月定例県議会に提案される。

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