トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2023/09/05

【愛媛】宇和島市 伊達博物館整備に建設事業費 

 宇和島市は、老朽化の進む伊達博物館を建て替えるため、9月補正予算案に事業費2億0436万円を計上し、2025年度までの期間で43億6100万円を限度額とする債務負担行為を設定した。今後、10月にも一般競争入札を公告し、12月議会での契約承認を経て2024年1月に着工する方針。建設工期については25年6月までの18カ月を見込んでおり、15カ月の枯らし期間を経て27年春のオープンを目指す。
 博物館棟は鉄筋コンクリート・鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)2階建て延べ4363平方b。1階部分にエントランスホールや常設展示室、研修室など、2階に企画展示室やテラスなどを
配置。施設の特徴として屋根部分は入母屋型の大屋根でフッ素樹脂鋼板の平葺きを採用し、内装には南予材をはじめとする地場産材を活用する。また、展示・収蔵エリアを2階に配置することで大地震発生時に津波で浸水した場合でも収蔵品を守る機能を持たせている。
 総事業費は48億5000万円。このうち建築工事費は34億5000万円、展示製作業務費は8億円。建築設計は隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)、展示設計は丹青社関西支店(大阪市北区)が担当。建設地は天赦公園内西側の天赦公園101ノ1他。
 既存施設は1972年建設で耐震性などの問題で隣接する天赦公園の敷地内に移転新築することとなった。既存の施設は、新施設の開館後に解体して児童公園(2810平方b)として整備する計画。既設規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ約1500平方b。
提供:建通新聞社