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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/09/05

【群馬】吉田地区のほ場整備へ 9月中旬実施設計

県西部農業事務所農村整備課は富岡市内で、ほ場整備を計画する吉田地区農業競争力強化農地整備事業について、近く実施設計業務を指名通知する方針を示した。業種は土木関係建設コンサルタントで、24年3月末までの履行期限でまとめる。工事は2024年度に計画。総事業費は19億2610万円を見込む。なお、同地区では約7haの工業団地用地を創設する。
同地区の農地整備事業は22年度に着手し、29年度の完了を目指し進める。国の事業採択は22年度に受けている。
総事業費19億2610万円の内訳は、工事費が12億3810万円となり、残る6億8800万円を測量設計委託料などに充てる。22年度末時点における事業費ベースの進捗率は0・2%。23年度の事業費に、22年度繰り越し分を含めた8602万円を位置付けている。
同地区は神成地内、中沢地内、蚊沼地内、南蛇井地内、上小林地内に広がり、西毛病院(神農原559−1)、上信越自動車道に挟まれた76・3ha区域。農地が不整形、小区画であることや、用排水路の老朽化と機能低下していることに加え、農道の幅員が狭く、路面状態も悪いため整備を行う。
区域内では54・4haの区画整理工を行うほか、約5400mの支線排水路工や約7500mの支線用水路工、約7900mの道路工を実施する。
支線排水路工については300o×300o〜800o×800oの穴あきコンクリートフリュームを敷設する計画。
支線用水路工は300o×300o〜500o×500oのベンチフリュームの設置を計画している。
道路工は全幅5mで整備。幅員構成は車道部4mで、片側0・5mの路肩を両側に設ける。道路はアスファルト舗装か敷砂利で施す。アスファルト舗装を施す箇所は◇下層路盤工=再生砕石40、t20p◇上層路盤工=粒度調整砕石30、t9p◇表層工=密粒度アスコン、t4p−で仕上げる計画。敷砂利は再生砕石40を使用し、厚さ10pで施工する。
区画整理工や支線排水路工、支線用水路工、道路工などの整備概要は実施設計を進めていく中で変更もあり得るとしている。
詳細設計では54・4haを対象とした区画整理設計を行う。このほか、23年度は換地業務も実施。吉田土地改良区へ委託しており、6月2日〜24年3月29日の期間で進めている。なお、基本設計は藤和航測(前橋市)が手掛けた。
富岡市が計画する工業団地の敷地面積は6・9ha。富岡市道4421号線(旧国道254号)を起点に北進し、工業団地用地の東端部にアクセスさせる。アクセス道路は延長427m、全幅9mで富岡市が工事を担当する。